こんばんは。火花の学者、おじょーです。今夜は新セット『サンダー・ジャンクションの無法者』から、赤単に入れたい注目の新カードを9枚見ていきましょう。基本的にはスタンダードにおける赤単への影響を評価しますが、一部パイオニア以下の下環境でも活躍が見込めるカードもあります。
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赤単アグロとは
軽くて速攻を持つクリーチャーで序盤から猛攻を仕掛けていきます。ショックや稲妻といった火力呪文で相手のクリーチャーを焼いたり、相手プレイヤーに直接ダメージを与えることで、およそ4ターン5ターンでの短期決戦を目指すデッキです。
安さと強さを両立していることから、マジック初心者から上級者まで一定数の根強いファンが存在します。
精鋭射手団の目立ちたがり
素のパワーは低いものの、スペルを連打することで3点、5点と打点が上がっていく果敢系の能力を持ちます。そこに飛行と速攻を併せ持っているので、せっかく上げた打点が1/1トークンに防がれることもありません。
計画を持っていることによりプレイの柔軟性も高く、後々火力連打と合わせてダメージを稼いだり、全除去ケアしながらマナを使い切れるというのも優秀です。
下環境でも使われる可能性があると踏んでおり、≪オークの弓使い≫に打ち取られないタフネス2というのが優秀です。
ワイリー・コヨーテとロードランナー
元ネタはワーナー・ブラザースのアニメ作品。コヨーテがロードランナーを捕まえようと追いかけるも毎度失敗するお話です。カード2枚で1枚絵となっており、元ネタがわかると思わずニヤっとしてしまいますね。
後述の通りこの2体を同時採用することはリスクでしかありませんが、敢えて同時採用したくなるような魅力があります。
狡猾なコヨーテ
出たとき能力で他のクリーチャーを強化する能力を持ち、実質3/3で攻撃することができます。シンプルな能力ながら、赤単にとって変革をもたらすクリーチャーであることは疑いようもありません。
これまでの赤単は≪熊野と渇苛山の対峙≫が初手になかった時の序盤の打点が物足りず、下振れ要素となっていました。≪狡猾なコヨーテ≫を採用することで下振れ要素を減らし、より安定した打点を確保できるようになります。≪フェニックスの雛≫など1マナクリーチャーにも採用理由が出てきます。
強靭なオオミチバシリ
プロテクション(コヨーテ)を持っているのでコヨーテに捕まることはありません。原作再現要素ですね。また、ジンジャーブルートにも似た特殊な回避能力を得ることができます。
≪狡猾なコヨーテ≫による強化を受けることができないのが大きなデメリットとなるため、同時採用はできません。能力の汎用性で言っても、≪狡猾なコヨーテ≫を差し置いて採用するメリットはほとんどないような…。というかお前鳥なんだから飛べよ。
無謀なる従僕
1マナ1/2で速攻持ちは≪僧院の速槍≫に通ずるものがあります。また、先制攻撃を持っているので、火力を構えることで攻撃を通しやすくするテクニックが使えます。
除去などで狙われた場合にもドローに変換できる能力を持ち、≪放浪皇≫≪稲妻のらせん≫などのライフ回復を拒否できる点も他のクリーチャーとの差別化になります。
構えて何もなかったら構え損になるというリスクがありますが、≪精鋭射手団の目立ちたがり≫や≪狡猾なコヨーテ≫などの計画持ちを採用することでデメリットを補えるようになったのも追い風と言えます。
悪魔の大騒動
クリーチャー1体を強化し、回避能力を付与できる。
素のコストは2マナと重いが、計画でコストを前払いしておけるのが偉く、≪熊野と渇苛山の対峙≫が引けなかった時の1マナの動きとしてよさげです。≪擬態する歓楽者、ゴドリック≫と組み合わせればお手軽に祝祭を達成できるのも有能。
まもなくスタン落ちを迎える≪熊野と渇苛山の対峙≫の代わりになるかもしれない逸材です。
焦熱の射撃
ソーサリーで2マナ5点火力。≪ナヒリの戦争術≫など従来の5点火力と比較して1マナ軽く、取り回しやすくなっています。≪魔女跡追いの激情≫と比べても安定して2マナで打てる点、≪血に飢えた敵対者≫で使いまわせるのは明確なメリットです。
しっぺ返し
呪文をコピーしたり対象を変更することができる。対象を変更するカードはかなり珍しい。スタンダードだと5年ぶりぐらいか?
特定のデッキに対する対策として使います。現環境では≪世界魂の憤怒≫をフィニッシャーに据えたランプが大流行しており、活躍の機会があります。≪世界魂の憤怒≫の対象を変更したりコピーしてやることで文字通り「しっぺ返し」を食らわせてやりましょう。
十字砲火
複数体のクリーチャーに2点のダメージを与える範囲火力。特定のデッキに対する対策として使います。現環境では赤白召集などの横並べするデッキに対して有効と思われます。
地味にインスタントなので、≪イモデーンの徴募兵≫による速攻付与から攻撃してくる動きに対応できるようになりました。まあ赤単で3マナ構えてたらさすがにバレバレだと思うけどね。
魔導士封じのトカゲ
クリーチャーでない複数回の呪文を咎めるというピンポイント気味な対策カード。≪稲妻の一撃≫を一発耐えるタフ4が地味に偉い。
現環境だと、キャントリップを複数回唱えるような、白青メンターや青単ジンといった相手に対して有効かもしれません。
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