こんばんは。火花の学者、おじょーです。今夜は『カルロフ邸殺人事件』のプレミアドラフトにおける最強コモンカードを12枚見ていきましょう。
17Lands.comより2024/2/10時点の統計データを参照し、プレミアドラフトにおけるGIH勝率(手札に引いたときの勝率)の値を基準に選出しました。
白の最強カード
- ひよっこ捜査員…1マナ1/2の探偵。出たときに手掛かりトークンを生成する。
GIH勝率61.3%を誇り、これはすべてのコモンカードの中でも最強の数値を誇ります。理由は3つあると考えます。- 単体で完結した性能であること。手掛かりによるドローを含め2枚分の働きをするのはそれだけで強力です。
- 手掛かりによるシナジー。カードを引くことによるボーナスや、手掛かりを何かのコストに充てたりすることもでき、たったの1マナという軽いコストで用意することができる点です。
- 探偵によるシナジー。探偵帽や内通者などの強化対象となることができ、素のサイズが低いという欠点を補いやすいのもポイントです。
- その場しのぎの束縛…3マナエンチャント。クリーチャー1体を追放し、2点のライフを得る。
いわゆる≪払拭の光≫系統の能力にライフ2点のおまけがついています。基本的に確定除去として扱うことができ、色拘束も強くないことからタッチも視野に入れることができます。
青の最強カード
- 投光器の捜査員…3マナ3/2の探偵。探偵が出るたびにルーティングを行う。
単体で見ても、不要カードをはじいて手札を整えることができ、3/2と戦闘向きのサイズであることも偉い。デッキを探偵で固め、カードを引くシナジーを意識して組むことで見た目以上に強力なシステムクリーチャーとして活躍することでしょう。 - 許可なき脱出…2マナインスタント。パーマネントをバウンスしつつ諜報1を行う。
相手の重いクリーチャーを戻してテンポを稼ぎつつ、ドローの質を改善したり墓地を肥やすことができます。特にこのセットでは変装持ちを表にするだけで都合5マナ以上かかるので、そこを戻させてやるとぶっ刺さることでしょう。
黒の最強カード
- 自白勧告…2マナソーサリー。クリーチャーの生け贄を要求する。追加コストで証拠収集6を行うと、代わりにパワー最大のクリーチャーの生け贄を要求。
『カルロフ邸殺人事件』では変装持ちのクリーチャーが護法を持っていますが、対象を取らず護法を無視できる貴重な除去となっています。
相手の盤面にクリーチャーが並んでいても、パワー最大のクリーチャーを選択的に除去できるので、多くの盤面に対処できる汎用性の高いカードです。 - うなる大殺犬…1マナ1/1、威迫。小型クリーチャーが出るたびに諜報1を行う。
小型クリーチャーを展開して攻める戦略と相性がよく、初手で出せれば2回ぐらいは誘発が期待できます。素のパワーは低いものの回避能力を持っているので、装備品など何かしらの強化手段で補ってやると最後まで殴り切りやすくなるでしょう。
赤の最強カード
- 参考人…4マナ2/2。出たとき容疑がかかる。2/2の探偵を出す。
多くのクリーチャーがタフネス2止まりとなっており、2/2というサイズはかなり止めにくい環境です。そんな中2/2クリーチャー2体出るのはどう考えてもおかしいだろ。全体強化がコモンに1種、アンコモンに6種(!)も存在しており、横並べの強さに拍車をかけています。 - ショック…1マナインスタント。好きな対象に2点のダメージ。
普通の2点火力ですが、環境柄いつもより広範囲に通用します。多くのクリーチャーがタフネス2止まりなので、4マナ帯ぐらいのクリーチャーまでなら普通に焼けます。プレイヤーにも打てるので、とどめの一撃としての使い方もできるのが火力呪文のいいところです。
緑の最強カード
- 神経質な庭師…2マナ2/2。変装能力により土地1枚を手札に加えることができます。
このセットでは5マナ帯が重要となっており、5枚目の土地を引っ張ってこれるこいつはめちゃくちゃ偉いです。2マナ3マナ4マナのどのマナ域でも綺麗に使い切ることができるので、デッキの潤滑油としての性能が高いです。 - 狂信の力…2マナインスタント。+3/+3修整とトランプルを付与。
このセットは護法持ちのクリーチャーが多く、また赤白の横並べ戦略が強いことから、単体除去の価値は相対的に低くなっています。その中でも緑はサイズ負けすると除去できなくなる色なので、除去で何とかしようという発想ではなく、バットリで打ち取っていく立ち回りが重要です。
トランプル付与もあるので相手のチャンプブロックへの対策にもなっているのが偉いです。
多色の最強カード
- 犬の散歩者…2マナ3/1、警戒。変装能力で1/1の犬を2体出す。
変装能力のマナコストは混成マナシンボルとなっており、赤か白どちらかの色マナが出れば問題なく運用できます。ただ、初動で表向きに出したい場面はそこそこあったことと、赤白の横並べ戦略に噛み合った能力であることから、赤白で使ってこそ真価を発揮するカードであるといえるでしょう。 - 確固たる証人…4マナ3/2、飛行、警戒。変装能力でクリーチャー1体をタップしたりアンタップしたりする。
できるだけ変装能力を使っていきたいのと、ほぼほぼタッパーとして使ったような気がします。白か青が絡むデッキなら除去内蔵クリーチャーとして運用することができ、攻撃を通したりライフを守ったりと必要に応じて柔軟に機能するカードという印象でした。
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