ファイレクシア:完全なる統一ドラフト決め打ち攻略法!環境最適解赤白装備品アグロ

クイドラ決め打ち攻略

今夜は「ファイレクシア:完全なる統一」クイックドラフトを効率的に攻略できる環境最適解、赤白装備品アグロの組み方をご説明いたします。

ドラフトという遊び方にあまりなじみがない初心者の方から、勝率を安定させて手っ取り早くランク上げをしたい、といった中級者以上の方のニーズにもお応えできるような内容を目指しています。

この記事は非公式のファンコンテンツであり、ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部にウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.

デッキコンセプト

まずは公式のドラフトアーキタイプの記載を確認してみましょう。

すなわち、ミラディンのための装備品を活用して序盤から攻め立てて早期決着を目指す、いわゆるアグロ(速攻)デッキを組もうということになります。

と言われてもなんのこっちゃって感じだと思いますので、まずはミラディンのために!という能力語について説明が必要でしょう。

ミラディンのために!という能力は装備品が持つ能力であり、その装備品が戦場に出たときに2/2のレベルクリーチャーを出してそれについた状態になります。つまり言ってしまえば、装備品でもありながら実質的にクリーチャーとして機能するということです。

更にこのミラディンのための装備品は、単にクリーチャーとして機能するだけでなく、3つの重要な特性を持っています。これに着目してキーとなるカードを見ていきましょう。

  • 装備品である
  • アーティファクトである
  • クリーチャーでない呪文である

キーカード解説

刃砦の戦鞭

  • 3マナ装備品。ミラディンのために!を持つ。装備すると二段攻撃付与。他の装備品の装備コストを軽減する。
  • GIH勝率64.5% IWD7.2pp (17lands.com調べ 2023/2/23時点)

装備品特性を活かすキーとなるカードです。手に入りにくいアンコモンですが、デッキの主軸・主役となるカードなので見かけたら最優先でピックしたいカードです。

これによって出てくるレベルトークンは実質パワー4相当かつ、タフネス2以下のクリーチャーを完全にシャットアウトしてしまいます。

また、他の装備品をサポートする役目も果たします。二段攻撃はパワー修整との相性がよく、他の装備品でパワー1修整をつけることができれば二段攻撃と合わせて実質パワーが2点増えます。それを自分自身の能力でサポートできるので、装備品をつけまくってくれと言わんばかりの能力です。

逆棘の叩拳

  • 2マナ装備品。ミラディンのために!を持つ。装備すると +1/-1 修整。
  • GIH勝率60.1% IWD1.7pp (17lands.com調べ 2023/2/23時点)

装備コスト軽減による恩恵がでかいカードとして、こいつを紹介しないわけにはいきません。統計で見てもコモンの中でも最強クラスの勝率貢献度を誇り、レアを無視しても取る価値のある一枚だと思います。

単独でも実質2マナ3/1のクリーチャーとして機能します。装備コストも1とこのセットにおける最軽量クラスの装備品です。

タフネス減少効果がついているものの、戦況に応じて適切なクリーチャーに付け替えてやることで、お相手の場の大型クリーチャーを突破したり、飛行などで戦闘を避ければデメリットもほぼ無視できるので、軽いコストでパワーを上げられるメリットが大きいです。

ここに先ほどの≪刃砦の戦鞭≫を組み合わせることでなんと装備コスト0で付け替え放題。加えて二段攻撃とパワー修整の恩恵がでかすぎてタフネス減少効果のデメリットなど全く気にならなくなります。

呪い金の浮遊翼

  • 4マナ装備品。ミラディンのために!を持つ。装備すると飛行付与。装備品がついているクリーチャー全員が+1/+0修整。
  • GIH勝率61.8% IWD4.6pp (17lands.com調べ 2023/2/23時点)

装備品シナジーのあるカード。先ほどの≪刃砦の戦鞭≫と並ぶ最強クラスのアンコモンですので、無理してでも取りたいカードです。

もちろん単独で使っても3/2飛行と、4マナのクリーチャーとして申し分ない性能。装備品がついてるクリーチャーが多いほどプラス修整の恩恵も大きくなるので、あえて装備品を散らしてつけるのがコツです。

大顎の大司法官

  • 2マナ2/1、絆魂。アーティファクト1つが出るたびに+1/+1修整。(絆魂:与えたダメージ分ライフを得る)
  • GIH勝率56.9% IWD0.2pp (17lands.com調べ 2023/2/23時点)

装備品がアーティファクトでもあることに着目してピックアップ。2マナ帯は正直、こいつと先ほどの≪逆棘の叩拳≫をひたすらかき集めれば他に何もいらないぐらいの性能を誇ります。

2/1絆魂として見ても2マナに求めるスペックとしては十分すぎるぐらいですが、能力一回誘発で3/2になれるとそれだけで額面以上の働きができる2マナ帯最強クラスのカードです。このデッキにおいては、ミラディンのための装備品を出すたびに能力が誘発するので、普通に展開してるだけでコンスタントに3/2で殴れます。

これ自身もアーティファクトなので何枚かき集めてもうれしい。≪大顎の大司法官≫と一番相性のいいカードは≪大顎の大司法官≫ということですね。

教化案内人

  • 4マナ3/4、毒性1。パーマネント1つを手札に戻すことで、1/1のダニトークンを出す。(毒性:戦闘ダメージに追加で毒カウンターを与える)
  • GIH勝率59.7% IWD1.8pp (17lands.com調べ 2023/2/23時点)

装備品というテーマからは少し外れますが、≪大顎の大司法官≫の能力を活かすためのカードとして触れておきましょう。

こいつがダニトークンはアーティファクトでもあるので、先ほどの≪大顎の大司法官≫の能力が誘発します。

こいつで戻すパーマネントですが、困ったら土地を戻せばいいし、ミラディンのための装備品が余ってそうならいったん手札に回収して再利用するという使い方もできるのがポイント。その他にも相手に貼られた≪次元の攪乱≫をはがすなど、状況によっていかようにも使える便利なカードです。

鋸刃の餓鬼

  • 2マナ1/1、速攻。クリーチャーでない呪文(スペル)を唱えるたびに油カウンターを得る。油カウンターを消費することで対戦相手に1点のダメージ。
  • GIH勝率56.6% IWD-1.0pp (17lands.com調べ 2023/2/23時点)

装備品はスペルでもあるという特性を活用するカードとしてピックアップしています。ここまでに紹介したカードと比較すると若干地味ではあるものの、盤面を無視してダメージを与えられるカードというのは悪くなく、膠着した盤面においてたまーに活躍します。1マナ2マナ帯の空きを埋めるカードとしては上等です。

個別カード解説

あまり覚えきれないほど挙げても意味がないと思うので、コモンのカードのみに絞ります。

1~2マナクリーチャー

  • 這い回る合唱者…1マナ1/1、毒性1。死亡したときにダニトークンを出す。全体除去などに巻き込まれたりブロックしても頭数を減らさずに次の攻撃につなげられるというのが一つの利点です。一応、ダニトークンはアーティファクトでもありますが、戦闘ダメージ解決前に能動的に死亡させる方法は少ないため、≪大顎の大司法官≫のお供としてはあてになりません。(毒性:戦闘ダメージに追加で毒カウンターを与える)
  • 切歯の滑空機…2マナ1/3、飛行。堕落達成により、攻撃時にクリーチャー全員を+1/+1。このデッキにおいて堕落の達成は難しいので完全におまけです。こいつの価値はアーティファクトであることで、≪大顎の大司法官≫の能力を誘発できることにあります。2マナ飛行クリーチャーとしてはタフネス3と高めなのもうれしいところ。(飛行:飛行を持たないクリーチャーにブロックされない、堕落:対戦相手が3つ以上の毒カウンターを持っていること)
  • 爆片投げ…2マナ2/2。クリーチャー1体を生け贄に捧げることで、アーティファクト1つを破壊する。こいつも基本≪大顎の大司法官≫の能力誘発要員です。≪大顎の大司法官≫の横で≪這い回る合唱者≫を生け贄にできるとアツいです。

3マナクリーチャー

  • 肉剥ぎの猛禽…3マナ2/2、飛行、毒性1。出たとき他の毒性クリーチャー1体に+1/+1修整と飛行を与える。このデッキにおいては毒性クリーチャーはほぼ取れないので、3マナ2/2飛行として見ることになる。3マナ帯のクリーチャーとしてはそれでも充分な働きをします。(飛行:飛行を持たないクリーチャーにブロックされない、毒性:戦闘ダメージに追加で毒カウンターを与える)
  • 刃継ぎの有貌体…3マナ2/3、威迫。装備品呪文のコスト軽減。装備品の起動型能力のコスト軽減。ミラディンのための装備品を唱えるコストが軽減されるため、3ターン目に出たあと4ターン目に複数展開といった動きが強力です。また、装備コストを軽減することで装備品を集めることが容易となり、複数枚つけることでフィニッシャー運用も可能。フィニッシャーとしては回避能力をもっていることもうれしい。(威迫:2体以上のクリーチャーによってしかブロックされない)
  • 黄金守護の兜…3マナ装備品。ミラディンのために!を持つ。装備すると +0/+1 修整。単独でも実質3マナ2/3のクリーチャーとして機能します。タフネスが上がる効果はやや地味だが、≪逆棘の叩拳≫で下がったタフネスを戻すことで戦いやすくなるのでアリといえばアリ。(ミラディンのために!:2/2のレベルクリーチャーを出してそれについた状態になる)

4マナクリーチャー

  • 煙突の扇動者…4マナ3/3、速攻。1/1のファイレクシアン・ゴブリンを出す。特にシナジーこそ形成しないものの、手札1枚でクリーチャー2体分になれることと、実質4/4相当っていうのは単純に4マナクリーチャーとしてでかいです。このセットにおける横展開はブロックに参加できないダニトークンが多くを占めており、ブロックにも参加できるトークン生成は貴重な存在ともいえます。(速攻:出たばかりでも攻撃できる)
  • ヴァルショクの割り斧…4マナ装備品。ミラディンのために!を持つ。装備すると +2/+0 修整。実質4マナ4/2相当のクリーチャーとは充分な性能。装備品として見たときのパワー修整幅も大きく、付け替えては殴りの連続で使い倒していくことになる。

5マナクリーチャー

  • 聖堂の導き手…5マナ3/3、飛行。出たときダニトークンを2体出す。3/3飛行という本体サイズだけでもフィニッシャーを任せられるほどのインパクト。加えて≪大顎の大司法官≫の能力誘発要員にもなれるため、5マナ帯においては最優先でピックしたい。(飛行:飛行を持たないクリーチャーにブロックされない)
  • 焼炉の徘徊者…5マナ4/5。油を消費することでクリーチャー1体に速攻を与える。油カウンター2個のうちの1つは基本こいつ自身に使います。4/5という巨体が盤面カラの状態から殴ってくるというだけでも非常に強力。単体性能が極めて高いフィニッシャー。(速攻:出たばかりでも攻撃できる)

強化呪文

  • 猛火の最高潮…2マナインスタント。クリーチャー1体に+3/+1修整。追加のカードを1枚、次のターンの終了時までプレイできる。うまくいけばお相手のクリーチャーを一方的に倒したうえで追加の1枚をプレイできる。最悪の場合で相打ちになってもカードを損しないため、コンバットトリックとして非常に優秀。
  • 肉体からの解放…1マナインスタント。クリーチャー1体に+2/+2修整。油カウンター2個を置く。このデッキに置いて油カウンターはほぼ使わないものの、1マナという軽さに対して修整幅が大きく、強化呪文の中でも優先度は高め。

除去

  • 呪い金の斬撃…1マナインスタント。クリーチャー1体に2点のダメージ。または、毒性クリーチャーに4点のダメージ。普通に使っても1マナ除去としては充分な威力だが、毒性クリーチャー特効を含めると5マナ帯クリーチャーの一部までが射程に収まり、コストの軽さと相まって非常に強力。
  • 次元の攪乱…2マナオーラ。攻撃もブロックも、起動型能力も封じる。わずか2マナでほぼ確定除去と、性能は間違いなく最高クラスのカード。≪教化案内人≫で手札に戻したり、生け贄にするなどの抜け道もあるので注意。
  • 危険な爆風…4マナソーサリー。全体に1点のダメージを与える。相手のクリーチャー全員のブロックを封じる。ダニ軍団をまとめて吹っ飛ばす他、≪逆棘の叩拳≫で出るクリーチャーあたりがねらい目。複数クリーチャーを展開した後にこれをぶっ放すことで、膠着した盤面を無視して一気にゲームを終わらせることもでき、フィニッシャーともいえる強力な1枚。

デッキ構成

このデッキの性能を最大限に引き出すデッキ構成、枚数配分は以下のようになります。

カードの種類小分類枚数
クリーチャー呪文16
1~2マナ7
3マナ4
4マナ3
5~マナ2
その他呪文7
強化4
除去3
土地17

ここでは、ミラディンのための装備品はクリーチャーとして数えます。2マナ帯に強めのクリーチャーが集中しているため、2マナ帯を多めに積んだ配分がおすすめです。

強化呪文はいつも5、6枚程度をおすすめしていますが、今回はクリーチャー枠に自然と装備品が取れているため、強化専用の呪文は4枚程度で充分と思いました。除去は3枚程度がおすすめ。≪呪い金の斬撃≫、≪次元の攪乱≫、≪危険な爆風≫をそれぞれ1枚ずつ積むのが一番バランスが取れます。

これは強化呪文・除去呪文ともにいえることですが、威力よりもコスト重視。軽いコストで打てることを意識して選びましょう。

赤白をおすすめする理由

使用率勝率
1位赤緑(24.6%)赤白(59.4%)
2位赤白(18.5%)緑白(58.4%)
3位白黒(18.3%)赤緑(58.3%)
4位緑白(14.2%)白黒(57.0%)
5位黒緑(7.6%)黒緑(53.6%)

17lands.com の統計によれば、赤白、白緑、赤緑が上位を独占しており、いわゆるナヤカラーといわれる三色が有力とされています。発売当初は勝率も一位であった赤緑ですが、赤白や白緑に追い越される形で3位に落ち込んでいます。

というのも、赤緑はカード同士の相互作用・シナジーが薄く、カード単体の性能で勝負することが多くなります。そうすると、赤白や白緑といったカード同士の組み合わせで勝負する色に対して、序盤の展開で押し負けることが多いように感じました。赤白は装備品シナジーにとどまらず、アーティファクトシナジーやスペルシナジーも活用できる色であり、それぞれのカードが額面以上の働きをします。

また赤緑は3マナ4マナ帯に強めのクリーチャーが集中しており、動き出しに時間がかかります。そこで赤白で2マナ帯を厚くすることで、赤緑が動き出す前に叩けるようになります。中盤以降の大型クリーチャーも装備を活用したり次元の攪乱で突破できるので、軽量クリーチャーが最後まで仕事しやすいのも強みの一つといえます。

赤白決め打ち戦略はドラフトに自信のない方も、ランク戦安定勝率を目指すあなたも、どなたにもおすすめの戦略です。だまされたと思ってぜひやってみてください!

関連動画

ドラフト7勝デッキのプレイ動画を作成しておりますので、もしよろしければこちらも参考までにご覧ください。10:35 あたりから実践編となります。

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