こんばんは。火花の学者、おじょーです。今夜は『霊気走破』クイックドラフトを決め打ちドラフトで攻略していきます。
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コンセプト
決め打ち攻略法とは
決め打ちドラフトとは、引いたパックの内容に関係なく、常に同じデッキで戦うことを目指すドラフト戦略です。色を固定することで必要なカードも絞られるので、結果的に覚えることが少なくてすみます。今回はたったの10枚覚えるだけでドラフトができるので、ドラフトに苦手意識がある方もぜひ挑戦してみてください。
やっぱりドラフトって、腕の差が出やすくてとっつきにくい、そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。最初は近道をしましょう。ドラフトはあなたが思ってるよりは簡単です。勝てて楽しい!そんな体験の一助となれば幸いです。
黒赤最高速度アグロとは

これはいわゆるアグロデッキで、速いターンに相手を倒すことを目指す速攻デッキです。
アグロデッキの中でも黒赤という組み合わせは、パワーが高めのクリーチャーが多く、除去や本体火力が充実しています。基本的な展開としては、相手のブロッカーを除去しながら、パワーのあるアタッカーで効率よくライフを削っていきます。そして、残りのライフを本体火力で削りきる、というような形で勝利を目指していきます。


デッキ構成例

全体的な枚数配分は、クリーチャー17枚、土地17枚、その他の呪文6枚が基本となります。
クリーチャーや土地は17枚入れておくことで、初手7枚のうち平均約3枚という期待値計算になります。これにより、初動3ターン目までの動きを確保しやすくなります。
期待値という考え方で同様に、2マナのクリーチャーは初手に1枚以上確保したいので6枚入れます。この6枚という数を基準として、3マナ4マナとマナコストが重くなるにつれて枚数を減らします。これがマナカーブというものです。
カードの種類 | 小分類 | 枚数 |
---|---|---|
クリーチャー呪文 | 17 | |
2マナ | 6 | |
3マナ | 5 | |
4マナ | 4 | |
5マナ | 2 | |
その他呪文 | 6 | |
除去 | 3 | |
本体火力 | 2 | |
強化呪文 | 1 | |
土地 | 17 |
パワー4を確保しよう
デッキ構成のポイントとしては、パワー4のアタッカーをいかにして確保するか?ということになります。コモンのクリーチャーは軒並みパワー3止まりである一方、タフネス4のクリーチャーが2マナ帯から出てくるので、攻撃を通すには工夫が必要です。


続く章においては、メインとなるゲームプランを以下の4つに分類して、それぞれ必要となるカードの組み合わせを見ていきましょう。
- パワー4
- パワー3+強化
- 契約人形の恐怖
- 本体火力
キーカード解説
パワー4
まずはパワー4のクリーチャーを見ていきます。自力でパワー4を確保できるクリーチャーは、ただそれだけでメインアタッカー候補となります。

- ミュータントの偵察員…3マナ2/3。2マナ起動で+1/+1修整。最高速度に達すると、3マナ払って墓地から追放でカードを1枚引ける。
パンプアップ能力を持っていて、序盤から終盤までずっと頼りになるアタッカーです。4マナ構えながら殴ると、実質4/5サイズとなります。序盤では4/5に対して相討ち以上を取ることが難しく、結果的に攻撃が通りやすい印象です。
中盤戦では相手の大型クリーチャーと相討ちになりつつ、偵察員能力で手札を補充することも可能です。終盤まで生き残ったなら、マナをすべて注ぎ込んで、5点6点と重い一撃を叩き込むことができ、
デッキの最高打点をたたき出すフィニッシャーにもなり得ます。

- 雷頭の砲手…5マナ4/5、到達。毎ターン1回、カードを1枚捨てて1枚引くことができる。
攻めてよし守ってよし、4/5というサイズがまず目を引きます。到達も持っており、コモンの飛行クリーチャーはすべて止められるので、飛行対策としても信頼性が高いです。また、毎ターン手札を入れ替える能力を持ち、中盤以降の安定性を担保してくれます。
パワー3+強化
続いて、パワー3のクリーチャーを強化して攻める方法を見ていきます。
先ほどの繰り返しとなりますが、コモンのクリーチャーは軒並みパワー3止まりで、2マナ0/4の壁一枚で簡単に攻撃が止まってしまいます。逆に、それらのクリーチャーをパワー4に引き上げられれば、デッキの大半のクリーチャーを戦力として数えられるようになります。

- 不気味な投槍手…3マナ3/2。攻撃クリーチャー1体に+1/+0修整。
このカードなくしてこの黒赤というデッキは成り立たない、と言っても過言ではありません。能力でパワー4になることができ、単体でもメインアタッカーになり得る性能です。更に、デッキの半数を占める、パワー3止まりの子羊たちを、パワー4の戦士に変えられる貴重なカードです。

- 限界突破出力…2マナインスタント。クリーチャー1体に+1/+1カウンターと接死と破壊不能を付与。
戦闘中に使うことで実質除去のように扱うことができ、更にクリーチャー1体が半永久的に強化されます。ブロッカーを1体除去しつつ、パワー3をパワー4に引き上げられると理想的です。

- エンドライダーの触媒者…2マナ3/1。最高速度に達すると、タップで2マナ出せる。
コモンのパワー3クリーチャーの中で、最もコストが軽い2マナのクリーチャーです。《不気味な投槍手》に繋げることで、3ターン目からいきなり4点出す動きが強力です。
契約人形の恐怖
続いては、《契約人形の恐怖》を主体とした、相手のライフを直接削るギミックを見ていきます。

- 契約人形の恐怖…4マナ3/4。アーティファクトが出るたびに1点ドレイン。
出すだけで相手のライフを削ることができ、アーティファクトを連打することで、2点3点と更なるダメージを稼ぐこともあります。強化すればアタッカーにもなれるパワー3を満たしつつ、ブロッカーにもなれるタフネス4というのも地味に強いです。

- 残骸の木人…2マナ1/3、飛行。出た時諜報2。
諜報により、2ターン先までの動きが安定する点が、見た目以上に強力です。飛行を持っているので、比較的攻撃を通しやすいのもうれしいところです。

- 歩く石棺…2マナ2/1。最高速度に達すると3/3になる。
エンジン始動要員にもなりつつ、《契約人形の恐怖》の能力を誘発させて速度を上げるのにも使えます。最終的に3/3になり、《不気味な投槍手》や《限界突破出力》で強化することで、パワー4に達することもでき、最後まで腐りづらいアタッカーです。
本体火力
本体火力とは、プレイヤーに直接ダメージを与える呪文の総称です。盤面が膠着して攻撃が通らない状況でも、確実にダメージを与えることができ、とどめの一撃としても強力です。

- 稲妻の一撃…2マナインスタント。好きな対象に3点のダメージ。
本体火力兼除去であり、2マナという軽さで、4マナ帯までのクリーチャーを除去できます。後手スタート時は、相手の3マナクリーチャーを除去しつつ、こちらが3マナクリーチャーを展開することで、先手後手を逆転する動きも強力です。

- 危険な近道…3マナソーサリー。カードを2枚引き、お互いに2点のライフを失う。
手札を補充しつつ相手のライフを削る動きが強力で、ある程度長期戦も安定して戦えるようになります。5~6ターン目ぐらいに相手のライフを削りつつ、残った2マナでもう1アクション取れると理想的な動きとなります。
その他候補カード
2マナ以下のクリーチャー

- エンジンのネズミ…1マナ1/1、接死。6マナ起動で相手のライフを2点削る。
接死を持っているので、相手の巨大な地上クリーチャーに対する抑止力になります。また、6マナと重いものの、毎ターン確実にライフを削ることも可能です。

- 金飾りのゴーダ…2マナ2/2。騎乗された状態で攻撃すると、宝物を出す。
パワー2と控えめなものの、マナ加速により5マナにジャンプする動きがそこそこ強力です。また、宝物を生成することで、《契約人形の恐怖》の能力を複数回誘発できる…かもしれません。
3マナクリーチャー

- ゴブリンの偵察員…3マナ3/2、トランプル。最高速度に達すると、3マナ払って墓地から追放でカードを1枚引ける。
3マナ3/2というサイズは平凡なものの、アタッカーとして必要なスペックは持っています。比較的序盤に相討ちしやすいものの、偵察員能力で手札を補充できるので、むしろ相討ち上等で積極的に攻撃していきたいところです。

- ガスタルの爆発屋…3マナ3/2。出た時、クリーチャーや機体を生け贄に、アーティファクト1つを破壊できる。
パワー3とアタッカーとして必要なスペックは持っており、《不気味な投槍手》や《限界突破出力》で強化することで、最後まで殴りに行けます。自分自身を生け贄に捧げることで、実質3マナのアーティファクト除去として扱うこともできます。
4マナクリーチャー

- 残骸撤去車…4マナ3/4。出た時と攻撃時、墓地のカードを1枚追放して、1点のライフを得る。
墓地利用デッキも結構多い環境なので、墓地対策として優秀です。出した時点で仕事をする上に、毎ターン攻撃することで墓地を複数枚除去できるのもうれしいです。
5マナ以上のクリーチャー

- 駆け抜ける油吸い…5マナ3/3、飛行、速攻。最高速度に達すると絆魂を持つ。
飛行クリーチャーとしては大型の部類で、ブロックしづらい打点として強いプレッシャーをかけることができます。速攻を持っていることで、奇襲的に速度を上げられる点も優秀です。最高速度に達すると絆魂を持ち、アグロ相手のライフレースが一気に楽になります。

- キチン質の墓地歩き…6マナ5/4。墓地にあるアーティファクトやクリーチャーカードの枚数分、コスト減。
クリーチャーの相討ちで自然と墓地がたまるため、4マナ5マナで出せるようになります。5マナでも悪くないが、うまくクリーチャーを墓地に送り込んで4マナで出せると強力です。
その他呪文

- 不気味なガラクタ…1マナアーティファクト。出た時クリーチャー1体に-2/-2修整。
相手のクリーチャーを除去しつつ、盤面にアーティファクトを出せるというのがポイントで、《契約人形の恐怖》とも相性抜群です。1マナと軽いので他のカードとまとめて出すことも容易なうえに、起動型能力で諜報までついており、テキストにスキが見当たりません。


- スピン・アウト…3マナインスタント。クリーチャーや機体1体を破壊する。
サイズを問わず破壊できる貴重な除去であり、黒赤という組み合わせの中では最高の確定除去です。除去の選び方としては、《渡りをするケトラドン》に効くか?が一つの基準になります。このカードは、《渡りをするケトラドン》に効く除去の中で最もコストが軽い、すなわち最も優秀ということです。

- 衝突と炎上…4マナインスタント。機体1体を破壊する or クリーチャー1体に6点のダメージ。
ほとんどのクリーチャーを除去でき、実質確定除去として機能します。除去できないのは、コモンだと消尽後の《砂丘の危険》ぐらいでしょうか。マナコストも4マナと現実的な範囲内です。
関連動画
ドラフト7勝デッキのプレイ動画をyoutubeにて投稿しておりますのでこちらもご覧ください。09:03 あたりから実践編となります。チャンネル登録・高評価もぜひよろしくお願いします!
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