クイックドラフト決め打ち攻略法!団結のドミナリア編【MTGアリーナ リミテッド】

クイドラ決め打ち攻略

「団結のドミナリア」クイックドラフトを効率的に攻略できる赤白アグロの組み方をご説明いたします。ドラフトという遊び方にあまりなじみがない初心者の方から、勝率を安定させて手っ取り早くランク上げをしたい、といった中級者以上の方のニーズにもお応えできるような内容を目指しています。

この記事は非公式のファンコンテンツであり、ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。
題材の一部にウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.

サンプルデッキ

デッキの特徴

序盤から複数のクリーチャーを展開していき、中盤にかけて単体強化呪文でサポートしながら少数精鋭、点の攻めでお相手のライフに負荷をかけていきます。残り一桁まで追い詰めたところで全体強化をかけて総攻撃…面の攻めで一気に仕留める感じです。

構成枚数

カードの種類小分類枚数
クリーチャー呪文16
2マナ6
3マナ5
4マナ4
5マナ1
その他呪文7
全体強化2
単体強化3
除去2
土地17

オーソドックスな枚数構成となります。

クリーチャーに関しては2マナが最も多く、マナコストが3マナ、4マナと増えるにつれて枚数を減らしていきます。

普段のセットだと全体強化って入れても1枚とか全く使わないケースも多いのですが、団結のドミナリアはほかのセットよりもクリーチャーが複数並びやすいので結構活躍します。こんなんなんぼあっても良いですからね…。

キーカード解説

クリーチャー複数展開

コモンだけでも3種と結構種類が豊富です。

  • アルガイヴの騎兵…3マナ2/2、後援、出たときに1/1の兵士を出す。後述の点の攻めにも役立つ後援を持っていることに加えて複数展開できるキーカードでもあります。クリーチャーの中でも真っ先に抑えたいカードです。(後援:攻撃可能な状態のクリーチャーを攻撃する代わりにタップすると、そのクリーチャーのパワーを足すことができる)
  • 隊長の号令…4マナソーサリー、1/1の兵士を3体出す。合計3/3相当でマナ効率の面でも充分です。
  • ケルドの急襲隊…3マナ3/1、味方全体に速攻を付与。キッカーすると1/1の兵士を2体出す。キッカーすると実質5マナで3体もの速攻持ちクリーチャーを展開でき、合計サイズは5/3相当とマナコスト相応。その名に恥じない奇襲性能を誇ります。(速攻:出たターンに攻撃できる、キッカー:追加コストを支払うことで追加の能力がはたらく)

アンコモンにも目を向けると以下の2種も。

  • 毅然たる援軍…2マナ1/1、瞬速、出たときに1/1の兵士を出す。2マナという軽さで2体のクリーチャーを展開できること、瞬速を持っていることによる奇襲性。(瞬速:いつでも唱えられる)
  • アルガイヴの徴募人、ベイルド…2マナ2/2、クリーチャーのパワーを強化した状態で終了ステップを迎えると1/1の兵士を出す。条件さえ満たせば継続的に兵士を展開し続けられます。後援や強化呪文などパワーを上げる方法はいくらでもあるので2体、3体と展開できることも結構あります。

点の攻め

  • 庇護のグリフィン…4マナ2/3、飛行。ターン中に出したクリーチャーの数ぶんだけ+1/+1修整。ブロックされにくい飛行持ち。≪隊長の号令≫や≪ケルドの急襲隊≫あたりと合わせると一撃で5点も稼げたりして結構気持ちいいです。(飛行:飛行を持たないクリーチャーにブロックされない)
  • 盾、構え…2マナインスタント。クリーチャー1体に+1/+1カウンターを置き、ターン中絆魂と破壊不能を付与する。点の攻めを仕掛ける中で懸念として、対戦相手の除去で攻勢が削がれるというのがあるのでそれに対して強気に出ることができるのは安心材料ですね。(絆魂:与えたダメージ分ライフを得る、破壊不能:ダメージや効果によって破壊されない)
  • 猛然たる怒声…2マナインスタント。クリーチャー1体を+3/+0修整して先制攻撃を付与。クリーチャーの突破力を大幅に高めてくれます。1/1の兵士が4/4ぐらいの大型クリーチャーを一方的に倒せるぐらいの威力です。(先制攻撃:通常よりも先に戦闘ダメージを与える)

以下のクリーチャーも優秀な戦力ですが、4マナは≪隊長の号令≫≪庇護のグリフィン≫とほかに優秀なカードで枠が埋まりがちなので、それらが取れなかった場合の補欠要員となります。

  • アルガイヴの密集軍…6マナ4/4、警戒。味方クリーチャーの数だけマナコスト減。だいたい4マナぐらいでプレイできるので、マナ効率は優秀。このデッキにおいて最大サイズを誇り、突破力も申し分ありません。(警戒:攻撃してもタップしない)
  • 連合の戦暴者…4マナ3/4、後援、トランプル。後援持ちクリーチャーにありがちな悩みとして、「せっかくパワーを上げて攻撃したのに1/1の兵士にチャンプブロックされてろくなダメージを与えられなかった」というのがあると思うのですが、トランプルを持っていることで弱点をカバー。中盤の戦力として求められる性能はしっかり持ってます。(後援:攻撃可能な状態のクリーチャーを攻撃する代わりにタップすると、そのクリーチャーのパワーを足すことができる、トランプル:余った戦闘ダメージを対戦相手に与える)

フィニッシャー

  • 英雄的突撃…4マナインスタント。全体+2/+1修整。キッカーでトランプルも付与。お相手が1/1の兵士を複数展開していても関係なく攻撃を通すことができます。このデッキを組み始める出発点、デッキの代表ともいえるカードです。(トランプル:余った戦闘ダメージを対戦相手に与える)
  • メリアの先導…5マナ4/4、到達。基本土地タイプの種類数ぶん対戦相手にダメージを与える。このデッキだと基本2点火力。最後残ったライフを刈り取るにもうってつけですし、このデッキにおいて最大のパワータフネスを持っており中盤戦を支えるクリーチャーとしても申し分ありません。
  • 稲妻の一撃…2マナインスタント。好きな対象に3点のダメージ。シンプルな効果ながら応用がきく便利な呪文です。除去兼フィニッシャーとしても使えるので見かけ次第回収したいカードです。

個別カード解説

あまり覚えきれないほど挙げても意味がないと思うので、コモンのカードのみに絞ります。

2マナクリーチャー

  • ベナリアの潜伏工作員…2マナ3/1。キッカーでお互いにクリーチャーを生け贄に捧げる。ほとんどの場合キッカーせずに3/1として運用することになるが、それだけでも充分戦力になりますのでキッカーのためだけに無理して沼を入れるほどではありません。黒の出る二色土地が自然に取れてればキッカー運用もあり。こちらは生け贄候補になる1/1の兵士はいくらでもいるので、お相手だけに痛手を負わせることが可能。
  • ゴブリンのがらくた拾い…2マナ2/2。タップ能力で手札を1枚入れ替えられる。このデッキは土地が手札に余りだすと一気に動きが悪くなるので、余分な土地を他のカードに入れ替えられるのはかなり便利。2マナ圏ではできるだけ優先したい。
  • サマイトの薬草医…2マナ2/1。タップ状態になると占術1。攻撃すればおのずと誘発する他、後援時にも誘発。序盤の数ターンの動きを整えられるのでこれもできるだけ抑えておきたい。(占術:デッキの上を見て、下に置いてもよい)
  • ヤヴィマヤの鋼潰し…2マナ2/2、後援。このセットのドラフトにおいてアーティファクトが出てくることはほとんどないため、起動型能力はおまけ程度。後援能力自体は点の攻めに向いているが、タフネスが2と決して高くないため、結構序盤に相打ちになりがちなので、結局手札を整えられる他の2枚に枠を譲ることが多い。(後援:攻撃可能な状態のクリーチャーを攻撃する代わりにタップすると、そのクリーチャーのパワーを足すことができる)

3マナクリーチャー

  • メサの騎兵…3マナ2/1、飛行。2点のライフを得る。タフネスの低さは若干気になるが貴重な飛行持ちというだけでも採用価値充分です。(飛行:飛行を持たないクリーチャーにブロックされない)
  • 自動司書…3マナ3/2。出たとき占術2。パワー3の時点で主力級です。加えて占術により、中盤4~5ターン目における手札を整えられるのがめちゃくちゃ偉い。(占術:デッキの上を見て好きな順番で戻す)
  • 流動石のカヴー…3マナ2/3、威迫。回避能力を持つことに加え、ブロックされなかったらなかったで起動型能力によりパワーアップ。中盤の点の攻めに威力を発揮します。なお、起動型能力はタフネスのマイナス修整を伴うため、素では2回までしか起動できません。うっかり調子に乗って3回目を起動してそのまま墓地直行させたのは私だけであってくれ。(威迫:2体以上のクリーチャーによってしかブロックされない)

4マナクリーチャー

キーカード解説の時点で4枚とも出尽くしているので割愛します。

5マナクリーチャー

  • 溶鉄の大怪物…8マナ5/5、トランプル。味方の最大パワー分マナコスト減。このデッキではだいたい5マナ前後でプレイできると考えてください。ひとつ裏技として、3ターン目に3/2のクリーチャーをプレイしておいて、4ターン目に≪猛然たる怒声≫で強化しつつ残りの2マナでこいつを出すというルートがあるので覚えておきましょう。(トランプル:余った戦闘ダメージを対戦相手に与える)

強化呪文

  • 勝者の斧…1マナ装備品。装備コストは2マナ、強化幅は+2/+0と、きわめて普通の装備品。基本的にはインスタントの≪盾、構え≫や≪猛然たる怒声≫を優先したいが、それらが取れなかった場合の候補としてはあり。
  • 槌手…1マナオーラ。+1/+1修整に加えて速攻を付与。相手のクリーチャー1体のブロックを禁止する。書いてることは盛りだくさんで一見強そうなのですが、お互いにクリーチャーが並びやすいこのセットにおいて意外と打ちどころがありません。(速攻:出たターンに攻撃できる)

除去

  • 市民の拘束…3マナエンチャント。比較的軽めのコストで確定除去と性能は申し分ありません。除去としては間違いなく最高クラスのカードなのですが、後述の≪邪悪を打ち砕く≫で壊されがちな点には注意。
  • 邪悪を打ち砕く…2マナインスタント。2つのモードを持っており、第1モードはタフネス4以上のクリーチャーを破壊。このセットには壁をはじめとしてタフネス4以上のクリーチャーは多く、対象には事欠きません。第2モードはエンチャントを破壊。先述の≪市民の拘束≫から味方クリーチャーを救出できるのもあって結構使われてる印象です。
  • 流動石の注入…1マナインスタント。クリーチャー1体を+2/-2修整。タフネス2以下のクリーチャーを除去したり、味方のクリーチャーのパワーを上げて対戦相手にとどめを刺したりと、≪ショック≫を彷彿とさせる便利な呪文です。ほとんどのインスタント呪文が2マナであるなか1マナで構えられるのも好印象。

土地

  • 水晶の岩屋…出したときに占術1でドローの質を高められる。都合2マナを好きな色1色のマナ1点に変換できる、いわゆるマナフィルター。序盤の色事故防止に役立つほか、多色キッカーのカードを無理なくキッカーできる。2色土地と異なり、色マナがいらない分にはアンタップ状態で出るので展開を阻害しないなど、めちゃくちゃ便利なので少し無理をしてでも1枚確保したい。

ピック優先度

いつものセットであれば除去はクリーチャーよりも優先、強化呪文はクリーチャーよりも後というように説明しておりますが、このセットにおいては優先順位が逆転します。

というのも、このセットにおけるクリーチャーは全体的に能力なしに近く、逆に呪文は全体的に質の高いものが揃っています。そうした質の高い呪文を使っていかにサポートするか、あるいは妨害するのか。そういう判断が重要な局面が多いと感じました。

赤白をおすすめする理由

理由の1つめは、17lands.com の統計において最も勝率が高いことです。2位に白黒、3位タイで青赤と赤緑が続きますが、2位の白黒と比べても1パーセント以上の差をつけており、有利な色の組み合わせであることが統計的にも裏付けられています。

色の組み合わせ勝率
赤白60.2%
白黒58.8%
青赤、赤緑57.9%

2つめは、キーとなるカードがいずれもコモンであること。これにより必要なカードをほぼ確実に取れるので100回、1000回と繰り返し同じデッキが組める、再現性が高いというのがポイントです。

3つめの理由はピック指針の立てやすさです。基本このデッキってクリーチャーの質はあまり求めてなくて、クリーチャーを複数展開できるカードはそれだけでえらいというのと、そうでなくとも単独でパワー2以上あればとりあえず戦力として数えられるので、クリーチャーをかたっぱしからかき集めるだけでデッキになります。個々のカードの評価を覚えてなくても形さえ整えればデッキが組める、というのはドラフトが苦手な方にとっても朗報ですね。

関連動画

ドラフト7勝デッキのプレイ動画を作成しておりますので、もしよろしければこちらも参考までにご覧ください。8:08 あたりから実践編となります。

決め打ち攻略法のススメ

このシリーズはドラフト初心者の方、ドラフトに苦手意識を持っている方に向け、ドラフトのハードルが少しでも下がったらいいなという思いでやらせていただいております。

というのも、ドラフトの難しさってデッキ構築とプレイング、両方の技術が同時に求められることもあって、勝てるようになった!楽しい!ってなるまでにものすごく時間がかかるんですよね。

一方で、例えばスタンダードなどの構築フォーマットなら、デッキリストは他人の物をコピーすることでプレイングの習熟に集中する、というようなアプローチが取れますよね。

それと同様に、ドラフトデッキもコピーデッキで。そんな選択肢を提供できたらいいなと思っています。

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