ドラフト脱初心者!青黒コントロールの基本【MTGアリーナ リミテッド】

リミテッド

こんばんは。火花の学者、おじょーです。今夜は、リミテッドにおける青黒コントロールの基本ということで、デッキ構成やプレイ方針について解説します。

ドラフトにある程度慣れてきたプレイヤーが、更なる実力アップを目指すにあたって、避けては通れないのがこの青黒コントロールデッキです。ここでは『ファウンデーションズ』のカードを例に挙げますが、他のセットでも応用できるよう、考え方を掘り下げて解説していくので、ぜひ最後までついてきていただけるとうれしいです。

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コンセプト

まず、青黒コントロールとはどのようなデッキか?というところからご説明します。

序盤から攻撃して短期決戦を目指すアグロデッキに対し、コントロールデッキは、守備に徹して長期戦を得意とするデッキです。特に青黒という組み合わせは、除去やカウンター、ドローソースといった、守備に長けたカードが多く、コントロールに最も適した組み合わせです。

相手のデッキや状況によって細かな差こそあれど、基本的に以下のようなゲーム展開に持ち込むことを目指していきます。

  • 除去や打ち消しで相手のアタッカーを処理したり、ブロックによる相討ちを繰り返す
  • お互いに手札が減っていくことになるが、スキをついて手札を補充して物量で勝負
  • 最終的に相手の手札が尽きて、あとは何でもいいので攻撃すれば勝てるという状況を作り出す

デッキ構成例

そんな青黒コントロールですが、一見しただけだと構造を理解しにくく、特にマナカーブ理論に親しんできたプレイヤーほどつまづきがちです。

青黒コントロールのデッキ構成を見ていきましょう。全体的な枚数配分は、フィニッシャー6枚、除去等14枚、ドロー2枚、土地18枚という配分がベースです。土地が普通のアグロより多い18枚となっている理由は、5枚目の土地を確実に引きたいためです。5ターン目の時点で期待値は4.95枚となり、ほぼ確実に5枚目の土地を引ける計算です。

フィニッシャーについては、ゲーム全体を通して2枚以上引きたいので、期待値的に6枚入れるのがおすすめです。ドローについては、打つときにどうしてもスキができてしまいます。序盤に急いで打つ必要は特にないので、2枚程度に抑えておくといいでしょう。

残りの14枚が除去等となります。コンセプト上、除去やカウンター、ブロッカーはほぼ同じ役割を持つため、この枠の中であれば多少枚数が前後しても問題ありません。

中でも除去はブロッカーよりもやれることが多いため、可能な限り多く取るようにしたいところです。6枚取れていれば初手に平均1枚確保できて、ゲーム全体を通して2枚は引ける期待値となります。カウンターは除去では間に合わない致命的なカードに対して有効ですが、すでに出てしまったカードには使えず、序盤に何枚もあっても困るので、2枚ぐらいに抑えておくといいでしょう。足りない残りの6枚前後をブロッカーで補うようにします。

カードの種類小分類枚数
フィニッシャー6
除去等14
ブロッカー6
除去6
カウンター2
ドロー2
土地18

マナカーブ

一見マナカーブなんてないようにも見えますが、実はコントロールデッキにもマナカーブという概念があります。

初手に重いカードが固まりすぎないようにしつつ、序盤から中盤にかけてスムーズに展開できるようにするため、マナコストが重いカードほど枚数を減らす、というのがマナカーブという考え方でした。

コントロールの場合、序盤から中盤にかけて必要となる、ブロッカー、除去、カウンターの合計14枚でマナカーブを構成します。2マナのカード6枚を基準として、3マナ4マナとマナコストが重くなるにつれ枚数を減らしていきます。この通りの枚数にならない場合は、より軽いほうに寄せたほうが、序盤の動きが安定します。

カードの種類小分類枚数
フィニッシャー6
除去等14
2マナ6
3マナ5
4マナ3
ドロー2
土地18

タッチ

青黒コントロールのような長期戦を得意とするデッキであれば、タッチを考慮に入れることもよくあります。タッチとは、1~2枚だけ他の色のカードを入れることで、使えるカードの候補が広がるのがメリットです。タッチする色の土地は3枚というのがよく言われる目安です。

注意点としては、色が増える分、欲しい色の土地が引けない、いわゆる色事故の確率が増加します。タッチすることで勝率が3%程度ダウンするというデータもあります。タッチによるリスク以上の恩恵があるかどうか、よく吟味するようにしましょう。基本的にはフィニッシャー枠か除去枠であれば、タッチによる恩恵がリスクを上回るとされています。

カード選定基準

除去

除去には大きく、軽量除去と確定除去の2種類があります。

軽量除去

1マナ~2マナと比較的マナコストが軽いものをいいます。おおむね2マナ~3マナのクリーチャーをターゲットとしており、相手の序盤の勢いを削ぐ役割があります。

特に後手スタート時は、相手が初手に展開した2マナクリーチャーを1マナで除去することで、相手の2ターン目の動きをつぶしたうえで、こちらが一方的に2マナの動きをすることができます。後手スタートという不利な状況を一手で逆転することができ、このようなカードを「後手のゲーム参加券」と呼ぶことがあります。

軽量除去にはこのような役割が期待されるため、1マナであれば2マナクリーチャーを除去できるインスタント2点火力、2マナであればインスタント3点火力というのが基準となります。

確定除去

どんなクリーチャーでも除去できるものをいいます。≪パイ包み≫のように「クリーチャー1体を破壊する」と書いてあるのがその代表例です。5点以上の火力であれば、5マナ帯までの主要なクリーチャーをほぼ除去できるので、こういうのも確定除去と呼ぶことがあります。

確定除去は4マナを基準として、3マナだったら強めという感覚です。5マナだとさすがに重いので、他に追加の効果があるとかだったら考えてもいいけどって感じです。セットによっては稀に、条件付きで2マナの確定除去が出てくることがありますが、そこまで来ると超強いです。

ブロッカー

ブロッカーに向いているクリーチャーにもいくつか種類がありますので挙げていきます。

タフネス偏重

タフネス5のクリーチャーがいれば、パワー4までの攻撃を受け止めることができるため、実質除去として働きます。パワー5以上のクリーチャーが出てくると全く機能しないため、ちゃんと除去も併用して、膠着状態を維持することが大事です。

ディスカード要求

確実に相手の手札を1枚減らすことができます。ブロックしても一方的に倒されて1回限りとなることが多いのですが、そのたった1回のブロックが試合に大きく影響します。「相手は手札を1枚捨てる。4点のライフを得る」と言い換えてもいいでしょう。

接死持ち

ブロックさえできればどんなクリーチャーとも相打ちになれるため、ほぼ確定除去といっても過言ではありません。ブロッカーの持つ能力としては最上級です。

パワー偏重

自身よりも上のコスト帯と相討ちになれる可能性がある、という点で実はブロックに回しても強かったりします。盤面がら空きなら殴りに行ってもいいので、ブロッカー兼フィニッシャーという感じでしょうか。

フィニッシャー

フィニッシャーに求める条件は、パワー4以上であること、またはパワー3で飛行を持っていることだけです。何でもいいので攻撃すれば勝てる、という状況を前提としているので、マナコストや他の能力の有無は問いません。そのため、他のプレイヤーが敬遠するようなおこぼれから拾うことも可能です。

≪トレイリアの恐怖≫などがいい例でしょう。これは適切なデッキでなければ真の実力を発揮しない、いわば「デッキを選ぶ」カードです。デッキを選ぶがゆえにバンバン流れてくるので、このデッキなら「安くて超強い」カードとして運用できます。

普通のデッキでは重すぎて機能しない

ドロー

手札を増やすことが目的であるため、「カードを2枚引く」「カードを2枚手札に加える」などと書いてある必要があります。「1枚引く」だけだと手札は増えていないことに注意しましょう。また、「2枚引いて1枚捨てる」でも、手札は増えていません。

マナコストは4マナが基準となります。何か他にメリットがあれば5マナでも許容範囲。3マナだったら超強いという感覚です。

例えば、≪熟慮≫なら「カードを1枚引く」をフラッシュバックで繰り返すことで、カードを2枚引き、手札を増やすことができます。合計コストは5マナと重めですが、2回に分割して払えることと、各種誘発型能力も2回狙えるので、お値段以上の強さがあると言えます。

「2枚加えて1枚捨てる」では手札が増えていない

関連動画

ドラフト7勝デッキのプレイ動画をyoutubeにて投稿しておりますのでこちらもご覧ください。07:36 から実践編となります。チャンネル登録・高評価もぜひよろしくお願いします!

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