クイックドラフト攻略法!カルドハイム編【MTGアリーナ リミテッド】

クイドラ決め打ち攻略

はじめに

この記事では、ドラフトの基本からおすすめのカードまで、カルドハイムのクイックドラフトを効率的に戦うための情報をぎゅぎゅっと一本の記事に凝縮してお伝えしていきます。

はじめての方でも失敗しにくい効率的なドラフトの戦い方について、大きく三つのステップに分けてご説明します。ドラフトがはじめてだという方も、基本からしっかり解説していきますのでどうぞお付き合いください。

  • ステップ1 使う色を決める
  • ステップ2 基本レシピを覚える
  • ステップ3 カードの優先順位を覚える

ドラフトとは

開けたばかりのパックからカードを1枚ずつ取っていき、集めたカードのみで対戦を行う試合形式(フォーマット)です。

カードを持っていなくても遊べますので、これからカードを集めていきたいというMTGアリーナ初心者の方にもおすすめです。

ステップ1 使う色を決める

マジックには5つの色がありますが、デッキを組むときにはどうやって色を選んでいますか?

パックから出たカードを毎回見比べて、今回は青のこのカードを使いたいから青でいこうとか、黒はいまいちだからやめとこうとか、そういうことを考えているうちにデッキの色がブレブレになってしまった……そんな経験はありませんか?

青のこのカードを使いたい!
黒はいまいちだからやめとこう…

この記事では、ドラフトを効率的に戦うためのポイントとして、どんなカードが出ても事前に決めた2色以外取らない、「決め打ち」という方法をおすすめしています。「取ったカードから色を決める」のではなく、「決めた色からカードを取る」というのがコツです。

こうすることで見るべきカードが半分以下で済むことになるため、ピックの基準がシンプルになり安定してドラフトすることができるようになります。

カルドハイム収録カード285種類
そのうち二色に関係するカード100種類程度
そのうち覚えていただきたいカード30種類

赤白をやれ!

具体的な色の組み合わせですが、カルドハイムの場合は赤と白の二色で決め打ちしてしまうのがおすすめです。

なぜ赤白なのでしょうか?

17lands.com の統計より勝率の高い色の組み合わせは、1位が緑白、2位が赤白となります。1位の緑白ではなく2位の赤白を取るのはなぜでしょうか?

色の組み合わせ勝率
緑白58.7%
赤白58.0%
赤緑56.5%

緑白をおすすめしない理由

カルドハイムにおける緑という色には氷雪というタイプを持ったカードが多数存在し、氷雪土地と氷雪呪文をバランスよくピックしなければ真価を発揮できません。

この枚数のバランスというのが非常にシビアなうえ必ず配分通りに集められるとも限らないため、安定して組むのはとても難しいのです。(少なくとも私は安定して組める自信がありませんでした)

一方赤白という組み合わせは、勝率で見ても1位の緑白と大きな差がないことと、他と比べてプレイされた回数がダントツで多いことから、安定してプレイできる組み合わせと言えます。

よってここからは赤と白の二色で決め打ちした場合でご説明していきます。

ステップ2 基本レシピを覚える

カードの大まかな分類と枚数配分を見ていきましょう。この段階では個別のカードの名前や能力がわからなくても問題ありません。

デッキには大きく2種類のカードが入っています。すなわちクリーチャーかそれ以外か、です。

ドラフトの試合ではクリーチャーが主役となり、対戦相手に攻撃したり対戦相手のクリーチャーと戦います。クリーチャー同士の戦いを呪文によってサポートするといった展開が中心となるので、主役であるクリーチャーを多めに入れるというのが基本となります。

構成枚数

カードの種類小分類枚数
クリーチャー呪文17
1マナ4
2マナ6
3マナ4
4マナ3
その他呪文7
強化4~5
除去2~3
土地16

いつもであればクリーチャー16枚程度、土地17枚という枚数配分をおすすめしているのですが、
カルドハイムで赤白を組む場合に限りクリーチャー17枚程度、土地が16枚、その他の呪文が7枚程度という配分がおすすめです。

カルドハイムの赤白は特に1マナから3マナのクリーチャーが優秀で、4マナ以上のクリーチャーにほとんど出番がなく、土地の枚数も少なめで充分なのでこの配分となっています。

クリーチャー

クリーチャーはさらにマナコスト別に分けて考えます。今回は5マナ以上のクリーチャーは使いません。マナコスト別の枚数配分は、2マナクリーチャーを中心にV字を描くよう、離れるにつれて枚数を減らしていきます。

サポート呪文

軽量クリーチャーが多い分ゲーム中盤以降はクリーチャーのサイズで劣るため、サポート呪文によりカバーしてやる必要があります。

さらに細かく分けるなら、強化呪文、除去呪文、それ以外のサポート呪文に分けられます。このうち基本のドラフトで使うのは、戦闘を直接サポートする強化呪文と除去呪文です。

枚数配分は強化呪文が多めの4~5枚程度、除去呪文は2~3枚程度のバランスがおすすめです。

除去を多く取りすぎてしまうとゲーム展開が遅くなるぶん、お相手の強力なレアカードとも正面から戦うことになります。強化呪文により展開を早め、お相手の主力と正面きっての決戦を避ける、戦わずして決着をつける、こういった攻めの意識が大事です。

初めての方は

ステップ2まででドラフトの基本は完成です。ドラフトがはじめてだという方はここまでを踏まえて挑戦してみましょう。

まずは1勝でも上等です。慣れてきたら2勝3勝を目指していきましょう。

ドラフトの基本に慣れてきたらいよいよ次のステップ。個別のカードを覚えていきます!

ステップ3 カードの優先順位を覚える

覚えていただきたいカードは全部で30枚。ピックの優先順位に沿ってご紹介します。

  1. キーカード
  2. 除去(特にコスパの高いもの)
  3. 軽量クリーチャー(2、3マナ)
  4. 重量クリーチャー(4マナ)
  5. その他呪文(強化呪文など)

キーカード、除去

まずは優先的にピックしたいカードです。30枚覚えられる自信がない方でも、この10枚だけでもしっかり覚えていきましょう。 左に行くほどより優先順位が高くなります。

キーカードと銘打っていますが、要するに白の1マナ2マナクリーチャーです。カルドハイムの赤白を組むならこれらのクリーチャーは除去よりも優先してピックすべきだと断言できます!

  • クラリオンのスピリット…飛行を持つ1/1のクリーチャーを複数展開でき、頭ひとつ抜けて強力なカード。他のすべてに優先します。(飛行:飛行を持たないクリーチャーにブロックされない)
  • 堕ちたる者の案内者…1マナでありながらパワー2と序盤から攻めるのにうってつけの能力。誇示能力により1/1の戦士を展開できるのも評価点です。(誇示:攻撃するたびに1回起動することができる)
  • 物語の探究者…2/2という標準サイズだが絆魂を持っているのが偉すぎる。お相手も赤白だった場合は無類の強さを誇ります。(絆魂:与えたダメージ分ライフを回復)
  • 戦場の猛禽…飛行、先制攻撃と戦闘に有利な能力を持っており、装備品などでひとたび強化すればもう止まりません。戦場を翔けまわる姿はまさにカルドハイムの空の覇者。(先制攻撃:反撃される前に戦闘ダメージを与える)
  • 掟綴りの僧侶…このターン2回目の呪文としてプレイした場合は実質1マナ2/2。できれば戦場の猛禽など飛行を持つクリーチャーを強化したい。
  • 悪魔の稲妻…たかが4点火力と侮るなかれ。3マナという軽さに反して想像以上に幅広いクリーチャーに効きます。
  • 金への捕縛…こちらも3マナと比較的軽めながら幅広いクリーチャーに効く優秀な除去。一部のシステムクリーチャーには効果が薄いため注意。
  • 霜噛み…1マナという軽さがポイント。2点火力は意外といろいろな相手に効きます。
  • 裏切りの手枷…相手のクリーチャーを1ターンだけ借りる呪文。最後の押し込みに使えるほか、そのクリーチャーが付けている装備品を破壊できる効果も地味に役に立つ。
  • 圧死…リンドワームですら射程圏に収める6点火力。5マナという重さがネック。

軽量クリーチャー

軽いクリーチャーほど枚数が重要なため、迷ったときはマナコストが軽いほうからピックするのがコツです。

  • ベスキールの盾仲間…とりあえずパワー2なので攻撃役としては充分です。死亡したときに1/1の戦士を出すので気兼ねなく相討ちさせやすい。
  • 熱狂した略奪者…他のクリーチャーが誇示能力を起動するたびに大きくなっていきます。無理して狙う必要はなく、自然な流れで2/2が3/3程度になったら御の字ぐらいに考えるといいでしょう。(誇示:攻撃するたびに1回起動することができる)
  • 鍛冶場主、コル…装備品やオーラがついているクリーチャーにボーナスを与える。息切れしにくくなるのであれば欲しいです。
  • アクスガルドの騎兵…タップ能力でクリーチャーに速攻を与える能力。たまに活きる場面あり。(速攻:出たばかりのターンでも攻撃できる)
  • 恐れなき解放者…誇示能力で2/1のドワーフ・狂戦士を展開。本体はとりあえず相討ちでも充分です。
  • シュタルンハイムの駿馬…飛行を持っているうえにパワー2と攻撃の要になる性能です。アーティファクトやエンチャントのコストを下げる能力をもち、装備品類に加えて金への捕縛のコストも下げてくれるので結構やり手です。 (飛行:飛行を持たないクリーチャーにブロックされない)
  • タスケーリの火歩き…誇示能力によりカードを補充できます。本体が相討ちでも実質的に手札が増えているのでかなりのやり手。
  • 首折りの狂戦士…速攻を持っていてパワー3と主力クラスのアタッカー。
  • 黄金口の勇者…誇示能力でクリーチャー1体をタップ。攻撃を通しやすくなり結構重要。
  • 盾打ちの戦士…誇示で味方全員を+1/+1強化。終盤の詰めとして。

重量クリーチャー、その他呪文

これらのカードはパックから他に取るものがなくなってきたぐらいのタイミングで拾えると理想的です。

  • 確固たる戦乙女…飛行で3/2と主力級のスペックに加え条件つきで2マナでプレイできる。4マナクリーチャーの中でも優先的に確保したいカードです。(飛行:飛行を持たないクリーチャーにブロックされない)
  • 玄武岩の荒廃者…戦場に出たときの誘発型能力により、好きな対象にX点のダメージを与える(Xは共通するクリーチャー・タイプの数)。相手のクリーチャーを焼くことで実質的に手札2枚分の仕事をするほか、ゲームを決める手段としても威力を発揮します。
  • ドワーフの援軍…2/1のドワーフ・狂戦士を出す。予顕がついていることで4枚目の土地が引けなかった場合でもコストを分割払い可能と柔軟性が高い。(予顕:2マナを先払いしてカードを伏せる。後のターンに、予顕コストを払うことで伏せたカードを唱えることができる)
  • 臆病な大男…4マナで4/4とマナ効率のいいサイズ。デメリットはブロックに関するもののみで攻撃の制限はないため意外と活躍します。
  • アクスガルドの自慢屋…誇示能力を使うことで毎ターン+1/+1カウンターを乗せて成長していきます。正直赤白というデッキではこいつを育ててる間にゲームが終わっているのと、終盤で引いてきても活躍しづらいので活きる場面は限られます。(誇示:攻撃するたびに1回起動することができる)
  • ケイヤの猛攻…一時的に+1/+1修正と二段攻撃を与える。クリーチャー戦闘でほぼ負けないぐらいの強化となるが、クリーチャー戦闘の補助として使うには少々もったいない性能。できれば後述の猛り狂いと組み合わせてフィニッシャーとして使いたい。(二段攻撃:戦闘ダメージを2回与える)
  • 猛り狂い…+3/+3と修正値の高さもさることながら、トランプルを与える効果も強力なため、枚数が足りなければ少し無理をしても取りにいく価値があります。(トランプル:余った戦闘ダメージをプレイヤーに与える)
  • 星界の翼…一時的に+1/+3修正と飛行を与えてアンタップ。戦闘サポートの他、飛行クリーチャーをブロックするために使ったり、相手のクリーチャーを飛び越えてとどめを刺すにもおすすめです。
  • 拷問者の兜…クリーチャーが一回り大きくなるだけでも戦闘が一気に有利になります。ブロックされたときに1点のダメージを与える能力もあり、終盤ライフ一桁となったらもう秒読み段階です。
  • 金脈のつるはし…装備したクリーチャーが一回り大きくなるうえ、ブロックされなかったら宝物を生成。土地が引けなくてもマナを確保できるなど、持ってるだけで安定感が違います。(宝物:1個使うと好きな色のマナ1点を加える)

実践編

ここまでを踏まえて私が実際に七勝を達成したデッキの具体例も見ていきましょう。

1つ目のデッキ…クラリオンのスピリットや龍族の狂戦士という強力なカードが取れています。これは赤や白のレアカードが取れたから赤白をピックしたのではなく、赤白でピックしていたらたまたま赤白のレアカードが取れた、というのでこんな感じのデッキになっています。

2つ目のデッキ…突出したカードがなく、より実際のドラフトの形がイメージしやすいのではないでしょうか。赤白という組み合わせは強力なレアカードに頼らずともコモンのみで揃えられるため、何回ドラフトしても安定して組めるというのが強みです。

3つ目のデッキ…派手なカードこそありませんが、先ほど名前を挙げた「シュタルンハイムの駿馬」「猛り狂い」など有用なカードはしっかり押さえておりレシピ通りの形にまとまっています。

この3つ目のデッキについてドラフトの様子を動画に収めました。もしよろしければこちらも参考までにご覧ください。9:33あたりから実践編となります。

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