エルドレインの森ドラフト 緑のコモンで組める強力ギミック

リミテッド

こんばんは。火花の学者、おじょーです。今夜は「エルドレインの森」のドラフトにおいて、緑単色かつコモンのみで完結するギミックと、緑を中心としたピック方針について解説します。

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記事の概要

  • この記事では、エルドレインの森ドラフトにおいて、緑単色かつコモンのみで完結するギミックや汎用カードについて解説します。
  • 緑のコモン全19枚のうち9枚のカードを選定しました。ギミックを構成できることと、17Lands.comの統計から勝率貢献度の数値も選定基準としています。
  • 緑のみで完結したデッキを組むことで、2色目の自由度が高く、安定したドラフトができるようになります。相方としては、黒や赤、次いで白がおすすめとなります。相方となる色それぞれのおすすめカードも挙げています。

ギミック紹介

協約

≪小村の大食い≫は6/6トランプルという巨体に加え、出たときにライフを得る効果で盤面を返しうる強力なフィニッシャーです。通常は7マナと重いものの、協約することで5マナとかなり現実的なコストで唱えられるようになります。(協約:追加コストとしてアーティファクト、エンチャント、トークンを生け贄に捧げると呪文が強化される)

緑のデッキは≪小村の大食い≫という強力なフィニッシャーを強く使える構成を目指します。協約のタネとなるトークンやエンチャントを意識して確保しましょう。

≪虚ろの死体あさり≫は出来事で食物を生成することができ、協約のタネとなる他、自分自身の強化としても使えて自己完結している点が優秀です。3マナ3/2と中盤戦を担う重要なクリーチャーとなります。

2マナクリーチャー+役割

≪赤歯の系図学者≫は出たときに役割をつける能力が働くと、実質3マナ3/4のクリーチャーとして見ることができます。能力を活かすためには他のクリーチャーを先に出しておかないといけないため、2マナクリーチャーを意識的に確保したいところです。

≪根乗りのフォーン≫はタフネス高めのマナクリーチャーです。2マナ→4マナのジャンプも可能ですが、3ターン目に展開したい4マナ帯のクリーチャーは実はそんなにいません。3ターン目は≪赤歯の系図学者≫で強化しつつ除去耐性を付与し、4ターン目に≪小村の大食い≫の展開を狙うのがいいでしょう。付与した役割が最悪そのまま協約のタネになるというのもいいですね。

パワー4

≪縄張り持ちの魔女跡追い≫は2マナ2/3のクリーチャーで、パワー4のクリーチャーをコントロールしていると3/3で攻撃に参加できるようになります。なお、テキスト的には自分自身のパワーが4以上でも攻撃条件を満たせるはずなのですが、役割をつけてもパワー3止まりとなるため、他にパワー4のクリーチャーを用意してやる必要があります。

≪新緑の偵騎≫は3マナという軽いコストでパワー4を達成でき、≪縄張り持ちの魔女跡追い≫からテンポよく展開できます。起動型能力により回避能力を得られるのもうれしいところです。

4マナ帯でもパワー4のクリーチャーは貴重で、≪凶暴な人狐≫は出来事のほうも強力なクリーチャーなので意識してピックするようにしましょう。あえて出来事を無視してプレイする必要も出てくるため、腕の差が出るカードでもあります。

コンバットトリック

  • 凶暴な人狐…2マナの出来事によりインスタントで役割を付与することができる。修正幅は+1/+1と大きくないものの、効果が永続する点がうれしい。トランプル付与もあるのでチャンプブロックへの対処も可能です。加えて本体も4/3トランプルとフィニッシャー級のサイズ感です。
  • 跳び上がる奇襲…1マナインスタント。到達付与とアンタップ効果がついており、相手の飛行クリーチャーを奇襲的にブロック可能です。パワー修整は控えめですがタフネスが大きく上がるのがよく、黒の≪がぶりんご飴≫などタフネス依存の除去を回避するのにも役立ちます。
  • 剛力化…2マナインスタント。+4/+4とエルドレインの森リミテッド全体で見ても最大のサイズ修整。5マナ帯のクリーチャーをたったの2マナで討ち取ったり、ブロックされなかったクリーチャーに打ってゲームを終わらせるにも威力充分です。

ドラフト方針

1色目は緑で固めどりし、2色目は流れを見ながら空いている色にするというのがおススメの方法です。

これはいわゆる色主張と呼ばれ、他のプレイヤーに緑を諦めさせるのが第一の目的です。緑を諦めたプレイヤーが多ければその分、2パック目以降に緑のカードが流れてくることが期待できます。固めどりする中でギミックを組み込むことも意識しましょう。

二つ目の目的は、ドラフトの自由度と安定性を高めることにあります。デッキの骨格づくりを緑で完結することで、2色目は好きな色を組み合わせることができます。おすすめは勝率の高い黒赤か黒緑の流れに入ること。どちらも空いてなくて白か青を相方に選ばざるを得ないなら、白を選んだほうが勝率は高くなります。

各色と組み合わせたときのおすすめカードも見ていきましょう。

白との組み合わせ

協約のタネとなる≪希望ある祈祷≫は当然取るものとして、そこと相性のいい≪備え蓄える祝賀者≫との流れも意識しましょう。エンチャントを出しまくる組み合わせなので、≪霜毛皮のトナカイ≫でブロッカーをどかしながら攻めるギミックもおすすめです。

黒との組み合わせ

協約達成に貢献する≪望み無き悪夢≫をはじめとし、食物シナジーを活かせる≪大釜への給餌≫や≪襲クリーム≫を意識的にピックするといいでしょう。

赤との組み合わせ

パワー4シナジーを強化できる≪トロッコの向こう見ず≫や≪がめつい巨人≫はいつもより優先度を高めに取ります。≪魔女の印≫による役割付与もかなり相性がいいです。

デッキ構築のポイント

  • 5マナ過多に注意
    ≪小村の大食い≫をはじめとする強力なクリーチャーが多く、特に黒との組み合わせは≪襲クリーム≫の存在もあって5マナ帯が膨らみがちです。代わりに4マナ帯の枚数を抑え、2マナ3マナ帯の枚数を確保しましょう。
  • 呪文は少な目、クリーチャー多め
    出来事により強化や除去を兼ねるカードが多いので、純粋な呪文は5枚~6枚。クリーチャーは17~18枚にすることが多いです。目安ですが、出来事2枚につき呪文を1枚減らせる、と覚えておきましょう。

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他のカラーについてもそれぞれ強力ギミックを解説しています。

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