クイックドラフト攻略法!フォーゴトン・レルム探訪編【MTGアリーナ リミテッド】

クイドラ決め打ち攻略

はじめに

この記事では、17lands.comというドラフトの統計情報を収集しているサイトの情報をもとに組み立てた、フォーゴトン・レルム探訪のクイックドラフトを安定して戦うことができる攻略法を解説しています。

ドラフトという遊び方にあまりなじみがない、ドラフトに苦手意識がある、といった入門者、初心者の方から、勝率を安定させて手っ取り早くランク上げをしたいといった中級者以上の方のニーズにもお応えできるような内容を目指しています。

まずは2勝3勝、慣れてきたら4勝5勝を目指してフォーゴトン・レルム探訪のクイックドラフトをばっちり攻略していきましょう!

クイックドラフトとは

開けたばかりのパックからカードを1枚ずつ取っていき、集めたカードのみで対戦を行う試合形式(フォーマット)です。

カードを持っていなくても遊べますので、これからカードを集めていきたいというMTGアリーナ初心者の方にもおすすめです。

フォーゴトン・レルム探訪というセット

このセットは現代RPGの元祖ともいえるダンジョンズ・アンド・ドラゴンズとのコラボセットとなっております。

いわゆるテーブルトップRPGといい、紙と鉛筆とサイコロを使って遊ぶボードゲームなどにも近いジャンルのゲーム……だそうです。

サイコロを振ったり、ダンジョン探索をしたり、イベントで選択肢が出てきたり、そしてお宝をゲットしたり……

RPGの冒険の雰囲気をカードで楽しめるよう工夫されたセットとなっています。

ゲーム的にはデッキ構築の幅が広い一方、ゲームに勝つまでの道のり、いわゆる勝ち筋を明確に思い描く必要があります。そのうえでカード同士の相互作用など様々な要素を考慮してドラフトすることが求められるという風に感じました。

閑話休題

ここからは、はじめての方でも失敗しにくい効率的なドラフトの戦い方について、大きく三つのステップに分けてご説明します。

  • ステップ1 使う色を決める
  • ステップ2 基本レシピを覚える
  • ステップ3 カードの優先順位を覚える

ステップ1 使う色を決める

ドラフトに慣れないうちは、デッキの完成形や必要なカードをあらかじめ決めておき、取れるところからピックしていく、決め打ちドラフトという手法がおすすめです。

例えばフォーゴトンレルム探訪の場合、必要なカードを黒と赤に絞り、他の色のカードは不要なので一切とらないといった具合です。

1パック目でこんな感じ↓のレアが手に入ったから緑とか白をやろうとか、そういう器用なことは考えなくていいんです。

決め打ちドラフトのメリットは、覚えるカードを絞ることで安定したドラフトが行えることです。

フォーゴトンレルム探訪には281種類ものカードが収録されていますが、黒赤の二色に絞ると110種類程度、そのうち今回覚えていただきたいのは35種類程度です。それでもまだまだ多いと思いますががんばって覚えていきましょう!

フォーゴトン・レルム探訪収録カード281種類
そのうち黒赤に関係するカード110種類程度
そのうち覚えていただきたいカード35種類

決め打ちドラフトのリスク

人間相手にドラフトを行うプレミアドラフトでは、他のプレイヤーと色がかぶり、カードが取り合いになった時に取れるカードが少なくなるというリスクがあります。

そういったリスクがほとんどないクイックドラフトにより適した方法となりますのでご注意ください。

なぜ黒赤?

このセットで特に有力とされている色の組み合わせは緑白、赤緑、そして黒赤です。(17lands.com調べ)

色の組み合わせ勝率
黒赤59.2%
赤緑56.6%
緑白55.4%

この中でも黒赤は特に宝物生成を得意としており、土地を引けてなかったとしても安定してマナを供給できます。

個別のカードのスペックで見ても、速攻向けのカードから持久戦向けのカードまで幅広くラインナップされており、序盤・中盤・終盤とスキがありません。

したがって黒赤の二色で決め打ちするのがおすすめです。

黒赤の二色で組むと決まったところでデッキの具体的な組み方を見ていきましょう。

ステップ2 基本レシピを覚える

デッキの完成形としてこのような形を目指します。

この段階ではカードの大まかな種類と枚数配分を見ていきます。個別のカードの名前や能力がわからなくても問題ありません。

コンセプト

黒赤という色は序盤・中盤・終盤とスキがなく、構築の自由度が高い組み合わせです。しかし、攻め(アグロ)か守り(コントロール)か、どっちつかずの構成にしてしまうと勝ち切ることが難しいと感じました。

そこで今回は、軽量クリーチャーと強化呪文を活用し序盤から積極的に攻勢に出ていく、いわゆるアグロという戦略を取ることにします。

中盤以降、お相手が大きめのクリーチャーを展開してきたとしても除去呪文でさばいて盤面を制圧していきます。

※除去…クリーチャーを破壊したり無力化すること。

構成枚数

カードの種類小分類枚数内訳
クリーチャー呪文16
2マナ6
3マナ5
4マナ4
5マナ以上1
その他呪文7
強化4~5
除去2~3
その他呪文0~1
土地17

黒赤は除去が優秀な色のためついつい大量の除去を搭載したくなりますが、そうすると展開が遅くなって結果的に勝率が不安定になりがちでした。

装備品などの強化呪文もしっかり活用して突破力を高め、攻める意識でデッキを組むようにしましょう。

初めての方は

ステップ2まででドラフトの基本は完成です。ドラフトがはじめてだという方はここまでを踏まえて挑戦してみましょう

まずは1勝でも上等です。慣れてきたら2勝3勝を目指していきましょう。

ドラフトの基本に慣れてきたらいよいよ次のステップ。個別のカードを覚えていきます!

ステップ3 カードの優先順位を覚える

デッキの完成形がイメージできたところで具体的なピックの優先順位も見ていきましょう。

  1. キーカード(この後説明します)
  2. 除去(特にコスパの高いもの)
  3. 軽量クリーチャー(2、3マナ)
  4. 重量クリーチャー(4マナ以上)
  5. その他呪文(強化呪文など)

基本的にはゲームに勝つことが重要なので、除去よりもキーカードを優先してピックしていきます。

また、2マナ3マナの軽量クリーチャーは枚数も質も重要なため、4マナ以上の重量クリーチャーよりも優先的にピックしましょう。

ただし、2パック目の8手目くらいからは足りないマナ域があれば優先順位にかかわらずピックします。

キーカード、除去

こちらに挙げる10枚は真っ先に取るべきカードです。35枚全部覚える自信がない方でも、まずはこれを押さえておくだけでも安定感が変わってくると思います。左に行くほど優先順位が高くなります。

  • 雄叫ぶゴブリン…2マナ2/2の基本サイズですが、起動型能力により実質4マナ3/2速攻としてもプレイできる柔軟性に加え、クリーチャー展開から全体強化までたった1枚でやってのけるなど頭一つ抜けた性能を持っています。他のすべてに優先します。
  • スカルポートの商人…3マナ1/4と防御寄りのサイズですが、宝物によるマナ加速、手札補充に加え、クリーチャーを生贄にする効果が後述の忠誠の代価と相性がよく、デッキの潤滑油として活躍します。
  • ウォーロック・クラス…レベル1、レベル3の能力で攻めを強化できるほか、レベル2の能力で必要なカードを補充できます。
  • ブラック・ドラゴン…戦場に出た時点でクリーチャー1体を除去してしまうため、実質的に手札2枚分の仕事をします。加えて4/4飛行というフィニッシャー級のサイズ。
  • レッド・ドラゴン…戦場に出たときに対戦相手に4点のダメージ。これでゲームが決まることもあります。4/4飛行というサイズが頼りになります。
  • 忠誠の代価…相手のクリーチャーを1ターンだけ借りることができます。墓所のグールや命取りの論争など、クリーチャーを生贄にする効果と組み合わせることで返す必要がなくなり、実質的に確定除去として使うことができます。いわゆるパクリファイスです。
  • パワー・ワード・キル…2マナという軽さで幅広いクリーチャーを破壊できます。一部効かないクリーチャーには注意。
  • 不気味な報奨…確定除去。どんなクリーチャーでも破壊します。宝物を生み出すため実質3マナとかなり使いやすいです。
  • ドラゴンの火…2マナ3点火力と多くの相手に効果があります。更にドラゴンがいれば4点火力ぐらいまで伸びることもあります。
  • マジック・ミサイル…合計3点のダメージを最大3体まで分割して与えることができます。このセットのドラフトはタフネス1のクリーチャーにも結構厄介者が多いのでそいつらをしばき倒すためにも割と重要です。

軽量クリーチャー

このセットの3マナクリーチャーわ結構小ぶりで2/2サイズしかいないのでそれよりも少しだけ大きい2/3というだけでも採用価値があります。

  • 墓所のグール…先ほど挙げた忠誠の代価との相性の良さから2マナクリーチャーの中でも真っ先に欲しい1枚。
  • 隠棲した絵描き、カレイン…宝物によるマナ加速、クリーチャーを強化する能力で攻めを加速することができます。
  • よろめく怪異…相手のクリーチャーをブロックして除去したり宝物を生み出すなど。墓所のグールのおやつとしても最適。
  • 不気味な放浪者…2マナ5/3と破格のサイズ。「クリーチャーが死亡していたら」という条件は決して難しくはありませんが、2ターン目に即出しできるクリーチャーではないので取りすぎ注意。
  • ホブゴブリンの隊長…集団戦術下の戦闘能力は2~4マナクリーチャーを見渡しても最強クラス。安易なブロック、相討ちを許しません。
  • 吸血鬼の落とし子…2/3というサイズに加えてライフを吸収する能力により、最後の2点を削り切るフィニッシャーとしての役割のほか対アグロ戦でも威力を発揮します。
  • 巨体のバグベア…3マナ3/3速攻というサイズが頼もしい。主力級のアタッカーです。
  • 武勇の歌い手…2/3というサイズに加えて戦闘開始時にクリーチャーを強化するという能力がアグロという戦略にマッチしています。
  • 略取するバーバリアン…アーティファクトを破壊したり宝物を生み出すなど状況に応じて柔軟に仕事をしてくれます。
  • 君は二匹のゴブリンを見つけた…1/1のゴブリンを2体出すか、クリーチャーを全員強化。最後の押し込みに。

重量クリーチャー

  • 混沌の媒介者…4/3という頼りになるサイズ。攻撃すると実質的に手札を増やすことができるのでそれだけでどんどん有利になっていきます。
  • 溜め込むオーガ…5マナ6マナのカードにつなげやすくなるのでおすすめ。
  • ミルクルの死の僧侶…1/1のスケルトンを出す能力に加えて、スケルトンをはじめ多くの黒のクリーチャーを強化します。割とあのクリーチャーも強化されるのを忘れてプレイミスしがち。
  • かたつく骸骨…死亡するとダンジョン探索を行う。相討ち上等で攻めてよし守ってよしの頼れるクリーチャー。
  • マンティコア…貴重な飛行クリーチャー。手札に持っているとお相手のブロックをけん制できます。
  • 群がるゴブリン…クリーチャーを複数展開でき、全体強化との相性も良い。数の力は正義です。
  • 大地教団の精霊…6/6というサイズによる制圧力が非常に高いです。溜め込むオーガなどで宝物が補充できる状況であればリスクを軽減できます。
  • 虎飼い族の狩人…4/4トランプルと頼りになるサイズ。生贄に捧げる能力が忠誠の代価と相性よし。
  • 悪意のビホルダー…クリーチャーを多数展開できていると能力を活かしやすい。やっかいなクラス・エンチャントに対処できるのも評価点。
  • ゾンビ・オーガ…タフネス寄りの能力だが戦況が許せば攻撃に回っても悪くない。継続的にダンジョン探索ができる貴重なクリーチャーでもあります。

その他呪文

  • 命取りの論争…忠誠の代価など相性のいい組み合わせが考えられる。1枚程度はあってもよい。
  • 死神のタリスマン…適当なクリーチャーに装備させて攻撃するだけでライフ差がどんどんついていく。
  • フェイン・デス…相手のクリーチャーと相討ちを取りながら強化したり、除去呪文をかわしたりと結構万能です。攻めるデッキなら2枚くらいとっても損しないんじゃないでしょうか。
  • 予備の短剣…クリーチャーのパワーを強化する他、1点火力としても使うことができ、ホブゴブリンの隊長なんかを焼いたりといぶし銀の活躍が期待できます。
  • 決闘のレイピア…いわゆるコンバットトリックとして。インスタントタイミングでの強化により相手の計算を狂わせたりと結構やり手。

実践編

ここまでを踏まえて私が実際に7勝完走を達成したデッキの具体例も見ていきましょう。

除去はなんと忠誠の代価1枚のみ!

それでもしっかり勝てた理由はやはり、前のめりに組むことで相手の大型クリーチャーに蹂躙される前に決着をつけられたこと。2枚搭載された雄叫ぶゴブリンをはじめ、強力なカードを多数ピック出来たのも追い風でした。

こちらのデッキのピックやプレイの様子を動画に収めましたので、もしよろしければこちらも参考までにご覧ください。9:37あたりから実践編となります。

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