こんばんは。火花の学者、おじょーです。今夜は「エルドレインの森」のドラフトにおいて、赤単色かつコモンのみで完結するギミックと、赤を中心としたピック方針について解説します。
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記事の概要
- この記事では、エルドレインの森ドラフトにおいて、赤単色かつコモンのみで完結するギミックや汎用カードについて解説します。
- 赤のコモン全19枚のうち9枚のカードを選定しました。ギミックを構成できることと、17Lands.comの統計から勝率貢献度の数値も選定基準としています。
- 赤のみで完結したデッキを組むことで、2色目の自由度が高く、安定したドラフトができるようになります。例えば、赤白でも黒赤でも赤緑でも、赤単ギミックに2色目を添えるだけでそれなりのデッキになります。相方となる色それぞれのおすすめカードも挙げています。
ギミック紹介
祝祭アグロ
≪大餐会の客人≫は祝祭を達成したターンは3/3となり、2マナクリーチャーとしては高いマナレシオが自慢です。祝祭能力を活かして攻めていくためにも、手札1枚からパーマネントを2つ出すことができるカードを多く採用したいところです。(祝祭:このターンに2つのパーマネントを出していること)
≪ネズミ捕りの見習い≫は出来事と合わせると1枚で3つのパーマネントを出すことができ、2ターンに渡って祝祭達成に貢献します。≪エッジウォールの群れ≫も1/1のネズミを引き連れてやってきて、手札1枚で祝祭を達成できます。本体が3/3威迫と頼もしいサイズ。
いずれも≪大餐会の客人≫との相性もさることながら、2マナ、3マナ、4マナと流れるように展開できます。
ネズミ捕りの見習い+若き英雄
≪ネズミ捕りの見習い≫は先制攻撃を持っており、うまくパワーを強化できれば強力なアタッカーになる可能性を秘めています。一方、若き英雄・役割・トークンはその性質上、もともとのタフネスが低いクリーチャーと相性がよく、タフネスが1である≪ネズミ捕りの見習い≫につけてやればぐんぐん成長します。最終的に5/4先制攻撃となり、戦闘で止めることはほぼ不可能です。
若き英雄を付与できるカードは赤に3枚存在しますが、中でも≪愉快な吟遊詩人≫は能動的に使えるのでおすすめです。実質4マナ払うことで、3/2のおまけに若き英雄トークンがついてきます。
1マナクリーチャー+魔女の印
≪魔女の印≫は2マナソーサリーで、手札を入れ替えつつクリーチャーを強化できる便利な呪文です。≪攻め立てられる槍護衛≫などの1マナクリーチャーで初手から動けるように構成することで、≪魔女の印≫を2ターン目に使うことができ、初動がスムーズになります。逆に、普段であれば戦力外となりがちな1マナクリーチャーの存在を肯定してくれるのが≪魔女の印≫であるともいえます。
≪攻め立てられる槍護衛≫は死亡時に1/1のネズミを出す能力を持っており、雑に攻撃させたりブロックに回しやすいクリーチャーです。≪魔女の印≫をはじめとした役割による強化手段が多く存在することから、中盤以降も戦力として数えることができるのも追い風といえます。
除去
- 塔の点火…1マナインスタント。協約なしで2点火力、協約すると3点火力となり、1マナインスタントとしては範囲が広く優秀です。赤はネズミトークンを生成できるので協約のタネには困りません。軽く強力な除去なので見かけたら真っ先に取りたいカード。
- コイン弾き…1マナインスタント。タフ1いじめとして使う他、戦闘の補助としても活躍します。カード1枚引く効果がついているので、不利交換になりにくいのがうれしいところ。
- 乱入…4マナソーサリー。4点火力。タフネス5以上のクリーチャーはそこまで多くないため、ほぼ確定除去としてはたらきます。味方のクリーチャーを同時に強化できるのも強力。4マナという重さが気になるところですが、クリーチャーよりも優先してピックする価値は充分にあります。
ドラフト方針
1色目は赤で固めどりし、2色目は流れを見ながら空いている色にするというのがおススメの方法です。
これはいわゆる色主張と呼ばれ、他のプレイヤーに赤を諦めさせるのが第一の目的です。赤を諦めたプレイヤーが多ければその分、2パック目以降に赤のカードが流れてくることが期待できます。固めどりする中でギミックを組み込むことも意識しましょう。
二つ目の目的は、ドラフトの自由度と安定性を高めることにあります。デッキの骨格づくりを赤で完結することで、2色目は好きな色を組み合わせることができます。赤白、黒赤、赤緑のいずれの組み合わせでもデッキになります。例えば2パック目で出た黒のボムレアや除去をほんのり添える程度でもしっかりデッキになるはずです。
各色と組み合わせたときのおすすめカードも見ていきましょう。
白との組み合わせ
≪希望ある祈祷≫が協約や祝祭のサポートになる他、≪備え蓄える祝賀者≫との流れを組み込むこともできます。また、≪武器庫のネズミ≫を加えることで祝祭コンセプトを強化するのもいいでしょう。
黒との組み合わせ
≪甘歯村の魔女≫と≪自惚れた魔女≫はいずれも1枚で祝祭をサポートできるカードです。また、生成したトークンは≪がぶりんご飴≫の協約のタネにしてしまいましょう。
緑との組み合わせ
≪虚ろの死体あさり≫と≪凶暴な人狐≫は祝祭サポートとしても使えます。また、ネズミトークンや食物を協約のタネにすることで≪小村の大食い≫が実質5マナ6/6としてプレイできるのが強力です。
デッキ構築のポイント
いつものセットと違うエル森ならではのコツとしては2点あります。
- 1マナクリーチャーが重要
≪魔女の印≫をはじめとする役割トークンを生成するカードが多いため、それのつけ先として、1マナからクリーチャーを展開できる構成を目指しましょう。 - 呪文は少な目、クリーチャー多め
出来事により強化や除去を兼ねるカードが多いので、純粋な呪文は5枚~6枚。クリーチャーは17~18枚にすることが多いです。目安ですが、出来事2枚につき呪文を1枚減らせる、と覚えておきましょう。
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