【環境分析】『ストリクスヘイヴンの秘密』ドラフトの歩き方

SOSリミテッド

こんばんは。火花の学者、おじょーです。

『ストリクスヘイヴンの秘密』がいよいよリリースされましたね。さっそくドラフトに挑戦!といきたいところですが、その前に、17Lands.comの統計データを見て「事前研究」をしておこうと思います。無策で挑んで貴重なジェムを失うわけにはいきませんからね。

初めての土地を歩くとき、気の向くままに歩いてみるのもひとつの生き方です。かといって、道の一本一本に至るまで調べ尽くすほど入念に……というのも、少し趣に欠けますね。私の場合は、「ある程度重要なランドマークを数箇所、頭に入れておく」というスタイルです。

わざわざ「攻略記事です」とお出しするほどのものでもありませんが、もしかしたら誰かの役に立つかもしれないので、こっそりと置いておきます。

なお、この記事の内容は、統計データに基づく机上論であり、実際に歩いてみれば感想がアップデートされる可能性があります。この「地図」を手に、まずは最初の一歩を踏み出してみましょう。

2大戦略

このセットのドラフトには、大きく2通りの戦略があるのではないかと考えています。

  • (戦略1) 白を中心にドラフトし、赤や黒を加えてロアホールドやシルバークイルを組む。
  • (戦略2) 緑青(クアンドリクスカラー)を中心として、赤や黒の除去をタッチして対応力を高める。

17Lands.com の色別勝率を見ていきましょう(データは2026/4/26時点のもの。タッチ込み)。赤白(ロアホールド)と白黒(シルバークイル)の勝率が抜きんでて高いことが見てとれます。そのあとを緑青(クアンドリクス)が追うような形です。

ColorWins#GamesWin Rate
Orzhov(WB)195403405657.4%
Golgari(BG)178033282854.2%
Simic(GU)132382409854.9%
Izzet(UR)221734063454.6%
Boros(RW)246444246658.0%

赤白(ロアホールド)と白黒(シルバークイル)は数多くプレイされているアーキタイプでもあるため、白軸ドラフトは「順張り戦略」と言えます。白が強いことは周知の事実であり、卓内で競合するのは避けられません。しかし、コモンに《精鋭の迎撃手》のような『バグ』が存在するため、多少薄まってもデッキとして成立するだけの地力があります。

一方、緑青軸ドラフトはプレイされる数が最も少ない「逆張り戦略」となります。競合しにくく、かつ一定の成績を上げられる安定感があります。

白軸ドラフトのポイント

白のコモンで最も高い勝率を上げているのは、《精鋭の迎撃手》です。初手で1/2という攻撃の火種を用意しつつ、余った2マナで《再答弁》を唱えて手札を増やす、という動きが強力で、アグロなのに攻めが切れにくい。《精鋭の迎撃手》は、アグロとコントロール、両方の性質を持つ。これはまさに環境のバグなのではないでしょうか。

そして、赤白や白黒のカードを調べていると、1枚だけ異質なカードの姿がありました。《粗石熾し》は3マナ1/4で、一見攻めっけが少なそうに見えますが、よくよく考えるとこのカードこそ、ロアホールドとシルバークイルの違いを決定的にした1枚なのではないでしょうか。

まず、本体が1/4と硬いので、相手の中堅クリーチャーの攻撃をシャットアウトしたうえで、マナ加速により、5マナのクリーチャーを1ターン早く展開することができます。長期戦を狙うデッキにとって悩みの種となりがちな中盤戦をスキップして、いきなり終盤戦に持ち込む、という動きをたった1枚で実現してしまったわけです。

更に、終盤戦で膠着状態になっても、確実に1点火力を飛ばすことができます。このカードがそのままフィニッシャーにもなり得るのです。

緑青軸ドラフトのポイント

緑青軸は、純正2色よりもタッチしたほうが勝率が上がる(53.9%→55.7%)という特徴があります。理由は3つあると考えています。

(理由1) 《篤学な一年生》を起点とした強固なマナ基盤があること。1マナ《篤学な一年生》→2マナ《不屈の自然》というマナカーブに沿った動きを1枚で実現してしまううえ、《不屈の自然》で好きな色の土地を持ってくることでマナ基盤がかなり安定しています。

(理由2) 除去に乏しい色の組み合わせであることから、赤や黒の優秀な除去をタッチしたほうが、純正2色で組むよりも対応力を高めることができるのではないでしょうか。

(理由3) 《怨恨のアルカイック》のような、「収斂」持ちのフィニッシャーの存在。これは、土地の色の種類を増やすことで最大7/7という超大型のフィニッシャーになります。無色でありどんなデッキにも採用可能ですが、性能的にはまさに「緑青専用機」と言っても過言ではありません。ALSAが7.49とかなり後半まで流れやすく、複数枚確保することも難しくありません。

なお、参考までに、緑青を含む3色のデータも見てみます。これを見る限りでは、緑青に赤を足す組み合わせがよさそうに思えます。

ColorWins#GamesWin Rate
Sultai(UBG)4616871553.0%
Temur(RGU)71051312354.1%

最後に

白の一貫性で真っ直ぐ進むか、緑の多色化で険しくも実りある道を行くか。どちらを選ぶにせよ、この地図が皆さんのピックの手助けになれば幸いです。

冒頭でも述べた通り、これはあくまで机上論。実際に歩いてみて、新しいランドマークや「隠れ家」のような強力なカードを見つけたら、またこの地図を書き換えていこうと思います。

それでは、戦場(あるいはYouTube)でお会いしましょう。


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