【MTG×FFリミテッド】6つの要素で全体像をつかむ!忙しい人向けざっくり解説

FINリミテッド

こんばんは。火花の学者、おじょーです。今夜は、『マジック:ザ・ギャザリング×ファイナルファンタジー』コラボセットのリミテッドの全体像がわかる、重要な6つの要素について解説していきます。

週末にプレリリースを控えた今、忙しくてあまり予習する時間が取れない方に、要点をぎゅっとまとめてお届けします。

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全体像を読み解く6つの要素

リミテッドでは、2色の組み合わせでデッキを構築するのが基本です。その組み合わせは全部で10通りあり、それぞれに異なる戦略やテーマが用意されています。

とはいえ、10個すべてを覚えるのは大変なので、まずは複数のアーキタイプに共通する「要素」に注目しましょう。そうすることで、全体像がぐっと理解しやすくなります

ここでは、リミテッドの全体像をとらえるカギとなる6つのキーワードを取り上げて、それぞれ関連する戦略を見ていきましょう。

  • 装備品
  • スペル
  • 召喚獣
  • 土地
  • 墓地
  • 横並べ

装備品

このセットでは、リミテッド全体の中でも特に装備品が大きなウェイトを占めています。中でも「ジョブ選択」を持った装備品は、1/1の英雄に装備済みの状態で登場するため、マナカーブに沿ってテンポよく展開できます。

アーキタイプとしては、装備品シナジーをストレートに押し出した、赤白装備品がまず目につきます。他にも、装備品はアーティファクトでもありスペルでもあるため、白青アーティファクトや黒赤ウィザードといった、間接的に装備品を参照するアーキタイプにも関わってきます。

スペル

このセットにも「魔法使いらしさ」を感じさせるアーキタイプがしっかり用意されており、それが黒赤ウィザードと青赤ビッグスペルの2つです。どちらもクリーチャーでない呪文、俗にいう「スペル」を唱えることで誘発する能力を持っています。

黒赤ウィザードは軽量スペルを使ってテンポよく攻めるアーキタイプである一方、青赤ビッグスペルは「4マナ以上」のスペルを参照するカードが多く、中盤以降に力を発揮します。

特に注目するべきは、「段階」を持つ呪文との相性の良さ。例えば《氷魔法》なら、ブリザド、ブリザラ、ブリザガの中から1つのモードを選び、選んだモードによってコストが決まります。小回りのきくブリザド、確定除去のブリザラを柔軟に使い分けながら、4マナ以上という誘発条件も、同時に満たすことができるのがポイントです。

召喚獣

武器、魔法ときたら、召喚獣に触れないわけにはいかないでしょう。

召喚獣とは、FFシリーズを象徴する、神がかり的な力を宿す存在です。単なる戦闘要員にとどまらず、物語の核心を握る存在として描かれることも少なくありません。

このセットでは、召喚獣たちが英雄譚・クリーチャーとして登場します。召喚獣は、出た時から数ターンにわたって、技を毎ターン使いながら共に戦ってくれます。盤面を制圧する強力なアドバンテージ源となり、他のクリーチャーの戦闘を支援しつつ、時にはデッキの戦略の軸となることさえあります。

もうひとつ注目したいのが、《アレクサンドリアの王女、ガーネット》のような召喚に特化したキャラクターの存在です。召喚獣の持続ターンを延ばすことで、召喚獣そのものを主役に据えた戦略も成立するようになります。

土地

土地を出すこと、それはマナを増やすだけの行動ではありません。行ける場所が増え、新たな地を踏みしめる。MTGの土地というシステムには、冒険の足跡を刻むストーリー的な意味合いも込められているのです。このセットでは、土地に着目するアーキタイプが2つ登場します。

赤緑は、土地が出た瞬間に注目します。中でもチョコボたちは、新しい土地が出るたびに誘発する、上陸という能力を持ちます。チョコボを強化してどんどん攻める、スピード感のあるアグロ戦略です。

一方で緑青は、今までにたどってきた道のり、すなわち場に出ている土地や街の枚数に注目します。土地が7枚以上あることでボーナスが得られるカードが多く、序盤は耐えながら長期戦に持ち込み、土地を伸ばしていくプレイスタイルです。

墓地

マジックの墓地は、死者の記憶が眠る場所。FFでいうライフストリームや幻光虫のように、死と再生が交錯するイメージを持ちます。

墓地を活用するアーキタイプは青黒と黒緑の2つ。どちらも墓地にカードを落とし、そこからリソースを引き出す構成です。青黒は墓地の総枚数、黒緑は墓地のクリーチャーに注目する点が異なりますが、共通点も多く、諜報や切削で墓地を肥やす動きが基本になります。

またこのセットにも、土地サイクリング+リアニメイトの組み合わせが存在します。土地サイクリングは、カードを捨てて土地と交換するという能力です。例えばモルボルを捨てれば、沼と交換することができます。これによって大型クリーチャーを一度墓地に落とし、後で《邪悪の再覚醒》などで戦場に戻す動きは、隠しギミックとして覚えておきましょう。

横並べ

「死者の世界」に着目するデッキがあるなら、「生きている者」に着目するデッキがあってもいいはずです。白系の横並べこそ、まさに生きているクリーチャーが輝くアーキタイプです。小型のクリーチャーを多数並べ、《アーロンの鼓舞》のような全体強化で一気にダメージを押し込むのが基本戦術です。

緑白が代表例で、クリーチャーの数を参照する《リノア・ハーティリー》の「アンジェロキャノン」など、パワーを活かした戦いを得意とします。他にも青と組むことで、トークンで地上を固めつつ、飛行によるクロックでじわじわ詰める堅実な構成になります。黒と組めば、トークンを生け贄にして死亡誘発を活用するギミックも仕込めます。

注目カードピックアップ

ここまで、リミテッドの全体像をとらえるカギとなる、6つの要素を取り上げてご説明しました。ここからは、各アーキタイプを実際に組んでいくうえで注目すべきカードや、アーキタイプを問わず重要となる除去など、より具体的なカードを見ていきましょう。

装備品

  • 武器屋…装備品を1マナで付け替えることができる。ジョブ選択つきの装備品は、再装備コストが基本3以上と重めに設定されているので、コスト軽減の恩恵は相当大きい。
  • ゲイラキャット…アーティファクトを2つ以上で3/3飛行になる。3マナでありながら5マナ相当のパワーが出るので、結構圧のあるアタッカーという印象。
  • 戦士の剣…コモンの装備品でも最大の+3/+2という修整値を誇る。これは「どんなクリーチャーでもフィニッシャー化」するほどの数値。その分装備コストも重いので、《武器屋》でコスト軽減を図りたい。

スペル

  • 黒魔術士の杖…スペルを唱えるたびに相手にダメージを与える、黒魔術士能力を付与する。これ自身もスペルであるため、複数枚かき集めるだけで相手のライフをゴリゴリ削れそう。
  • サハギン族…序盤は壁役に最適な1/3というサイズで、4ターン目以降はビッグスペル誘発でサイズアップ。上手く回ればフィニッシャーになれるかも?
  • 狂気の哄笑…ドローを回し、フラッシュバックで更に唱え直すことで、スペルを複数回唱えるチャンスを生み出す。フラッシュバックコストが4マナに設定されており、ビッグスペルとしても反応する。

土地

  • ギサールの野菜…2マナで「チョコボ」を生成する。上陸能力を誘発することで、3ターン目にはいきなり3点パンチを打ち込める。速攻デッキには欠かせない1枚。
  • ガードスコーピオン…序盤は2マナ1/4と壁役として優秀。土地が7枚揃うと4/4となり、フィニッシャーとしても申し分ない。
  • 天晶堂に向かうプリッシュ…上陸誘発にも土地を伸ばすのにも使えて、インスタントで打てるのでコンバットトリック的にも使うことが可能。2ターン目《ギサールの野菜》→3ターン目これと繋げればいきなり5点パンチ。《ガードスコーピオン》→これなら、2/5の壁を作ることができ、マナを伸ばしつつ鉄壁の防御。

墓地

  • 神羅の援軍…切削できるカードの中でも、3枚は比較的多めの部類。2/3とブロッカー寄りのサイズに加えて3点回復により、墓地がたまるまで粘り強く戦える。
  • バラムのアルケオダイノス…土地サイクリングのカードの中で最大サイズを誇る。3点回復も相まって、普通に出してもめちゃくちゃ脅威になります。自力で墓地に落ちることができるのもポイントで、《邪悪の再覚醒》で呼び戻すのが定番の流れ。

横並べ

  • エアリス救出作戦…1枚で3体ものクリーチャーを展開できる。また、相手のクリーチャーをタップするモードも選べるので、最後の押し込みにも強力。
  • レポリット族の斥候…横に並べたクリーチャーをパワーに変換。普通に4点でも充分強いのだが、斥候→救出作戦の流れでいきなり6点ダメージが出るのはインチキじみてる。
  • 召喚:チョコボ&モーグリ…4ターンにわたって全体強化。召喚獣本体も3/3と悪くなく、攻めてよし守ってよしの良い感じのサイズ感。

軽量除去

お次は、アーキタイプを問わず使える除去に注目していきます。

特に注目するべきは、2マナ以下かつインスタントである除去です。後手2ターン目に構えることで、先手3ターン目の動きをキャンセルし、主導権を取り返すことができるからです。

比較的入手しやすいコモンに絞っても、これだけのカードが候補になります。いずれも軽量除去として使えるだけでなく、段階やキッカーにより、確定除去としても運用できる柔軟性を持っている点が優秀です。

  • 氷魔法…2マナでブリザド。クリーチャー1体を手札に戻させる、いわゆるバウンス。手札枚数では損をしているようにも見えるが、これによって稼いだ1ターンが重要。4マナでブリザラに強化すれば、ほぼ確定除去として1対1交換の運用が可能。
  • 中略…マナコストにXを含んでおり、実質的に最低2マナから打てる。序盤の命綱から終盤のビッグスペルまで柔軟な運用が可能。
  • ヴェインの鬼謀…2マナで-2/-2修整。キッカーで-6/-6修整とほぼなんでも落とせる。
  • 雷魔法…1マナでサンダー。2点火力。4マナでサンダラに強化すればだいたいのクリーチャーを落とせる。

1マナインスタント

続いては1マナインスタントに着目しましょう。1マナのインスタントは種類が限られるため、相手の持っているカードを絞り込んで予測することができます。

赤は種類が多いので絞り込みづらいですが、他の色はだいたい二択に絞り込めますね。黒は《致命的な一押し》ほぼ一択なので、構えてると露骨にわかります。

まとめ

というわけで、リミテ環境を理解するうえで重要な6つの要素と、それらを支えるカードをご紹介しました。この記事が、皆さんのプレリリースや今後のドラフトの助けになれば幸いです。

当ブログではリミテッドのプレイやデッキ構築の解説記事のほか、実際の対戦を通して学べるプレイ動画もご用意しています。「文章だけではわかりづらいな…」と感じた方は、ぜひ動画もあわせてご覧ください。

今回のFFコラボカードを使った実戦動画も順次お届けしていきます。お楽しみに!

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