禁止改訂後スタンで注目!赤単アグロの完成形【MTGアリーナ スタンダード】

赤単アグロ

禁止改訂後のスタンダードにおける赤単は、多色デッキに対して優位を取れることから、多色デッキが多くを占める環境において上位に食い込む活躍を見せています。

新セット「機械兵団の進軍」では新たな本体火力として≪タルキールへの侵攻≫が収録。≪火遊び≫≪稲妻の一撃≫に次ぐ第三の本体火力としての地位を固めた感があります。

この記事は非公式のファンコンテンツであり、ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。
題材の一部にウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.

デッキリスト

フォーマット

MTGアリーナ BO1 スタンダードで使用可能なメインデッキ60枚のリストとなります。

インポート用リスト

デッキ
4 僧院の速槍 (BRO) 144
4 フェニックスの雛 (DMU) 140
4 熊野と渇苛斬の対峙 (NEO) 152
4 血に飢えた敵対者 (MID) 129
3 ロノムの発掘家、フェルドン (BRO) 135
4 焼炉の懲罰者 (ONE) 132
4 火遊び (MID) 154
4 稲妻の一撃 (DMU) 137
4 タルキールへの侵攻 (MOM) 149
2 ナヒリの戦争術 (MOM) 155
17 山 (ANA) 7
4 ミシュラの鋳造所 (BRO) 265
2 反逆のるつぼ、霜剣山 (NEO) 276

うまく読み込めない場合、言語をEnglishに設定し、下記を読み込んでください。

Deck
4 Monastery Swiftspear (BRO) 144
4 Phoenix Chick (DMU) 140
4 Kumano Faces Kakkazan (NEO) 152
4 Bloodthirsty Adversary (MID) 129
3 Feldon, Ronom Excavator (BRO) 135
4 Furnace Punisher (ONE) 132
4 Play with Fire (MID) 154
4 Lightning Strike (DMU) 137
4 Invasion of Tarkir (MOM) 149
2 Nahiri’s Warcrafting (MOM) 155
17 Mountain (ANA) 7
4 Mishra’s Foundry (BRO) 265
2 Sokenzan, Crucible of Defiance (NEO) 276

構築コスト(ワイルドカード枚数)

  • コモン 4枚
  • アンコモン 20枚
  • レア 11枚
  • 神話レア 8枚

パック開封により上記枚数のワイルドカードを集める場合、約120パック必要となります。無料分ゴールドのみでパック購入代金を稼ぐ場合、約160日かかります。

解説

デッキの大まかな分類としては、軽量クリーチャーを展開してガンガン攻めていく速攻デッキとなります。3マナ圏までの軽いクリーチャーで固められており環境最速クラスの展開速度を誇ります。本体火力は12枚に増量され、ブロッカーに打ってもよし、プレイヤーに打ってもよしの万能呪文で攻撃を支えます。

スタンダードにおける赤単は、「兄弟戦争」で収録された≪僧院の速槍≫、≪ロノムの発掘家、フェルドン≫に加え、「完全なる統一」に収録された≪焼炉の懲罰者≫が主戦力。多色デッキに対して優位を取れることから、多色デッキが多くを占める環境において上位に食い込む活躍を見せています。

  • 僧院の速槍…1マナ1/2速攻、果敢。(果敢:クリーチャーでない呪文を唱えるたび、ターン終了まで+1/+1修整)
    ≪稲妻の一撃≫などの火力呪文を打つたびにサイズアップするので、アタッカーとしての性能が非常に高い。スタンダードどころかモダン、レガシーにおいても一線級。説明不要の最強1マナクリーチャーです。
  • ロノムの発掘家、フェルドン…2マナ2/2速攻。ダメージを受けるたびに手札が増える。
    ブロックされて一方的に討ち取られたとしても手札を損しないので、雑に攻撃に向かわせやすいのがとてもうれしい。こいつ自身はブロックに参加できないとかはもはやあってないようなデメリット。伝説ゆえに手札でダブるとしんどいので3枚に抑えてます。
  • 焼炉の懲罰者…3マナ3/3、威迫。基本土地が2枚以下のプレイヤーに毎ターン2点のダメージ。(威迫:2体以上のクリーチャーによってしかブロックされない)
    本体スペックは3/3威迫と充分なスペック。多色デッキにはこいつを出しておくだけでお相手のライフがゴリゴリ削れます。同じ3マナ帯で≪怪しげな統治者、スクイー≫と比較すると、多色デッキに対する優位の他、≪火遊び≫≪切り崩し≫への耐性が上げられる。

新セット「機械兵団の進軍」では新たな本体火力として≪タルキールへの侵攻≫が収録。クリーチャーを並べるデッキに対して無類の強さを誇り、≪火遊び≫≪稲妻の一撃≫に次ぐ第三の本体火力としての地位を固めた感があります。

  • タルキールへの侵攻…2マナバトル、包囲戦。守備値5。出たとき好きな対象に2+X点のダメージ。裏面は≪果敢な雷口≫。
  • 果敢な雷口…4/4、飛行、トランプル。ドラゴン1体が攻撃するたび、好きな対象に2点のダメージ。(飛行:飛行を持たないクリーチャーにブロックされない、トランプル:余った戦闘ダメージをプレイヤーに与える)
    守備値5を削る手間をかけて変身させるかどうかの判断が重要。対コントロールデッキは全体除去に巻き込まれるだけのため、基本的に変身させないという判断で正しい。クリーチャーデッキに対して赤単はコントロールデッキとしてふるまうので、余裕があれば変身させて盤面を奪いたい。

環境における立ち位置

2023/5/29付の禁止改訂に伴い、環境を席巻していたラクドス(黒赤)ミッドレンジ系のデッキが数を減らした結果、ランプやコントロールといった重めのデッキが台頭しています。

デッキの重量化は多色化と表裏一体。多色地形をとがめる≪焼炉の懲罰者≫の存在により、赤単は重量コントロールデッキへのにらみを利かせており、現スタンダード環境において確かな存在感を見せています。

一方でアゾリウス兵士や白単などのクリーチャーデッキとのマッチアップはやや苦手。除去の枚数では勝っているため、すべての火力を除去に振り替えてコントロールデッキとして振る舞うのが吉。

個別カード解説

  • 熊野と渇苛斬の対峙…1マナ英雄譚。第一章の章能力で対戦相手に1点、第二章の章能力でクリーチャーを強化。第三章で≪熊野の食刻≫に変身。
  • 熊野の食刻…2/2速攻。こちらの与えるダメージがすべて追放除去になる。
    都合3点以上のダメージを稼ぐことができ、1マナのカードとしては破格のコストパフォーマンスを誇ります。
  • フェニックスの雛…1マナ1/1速攻、飛行。3体以上で攻撃すると墓地から復活する。(飛行:飛行を持たないクリーチャーにブロックされない)
    1マナ帯としては飛行を持っていてブロックされないアタッカーであるところが最大の評価点。復活能力はおまけ程度だが、できそうなら狙ってみてもよい。
  • 血に飢えた敵対者…2マナ2/2速攻。戦場に出た時に追加コストを支払うことで、3/3にサイズアップしたうえで墓地の呪文を再使用できる。
    序盤の戦力としても充分な戦力。≪稲妻の一撃≫などの火力呪文を再使用することで対戦相手のクリーチャーを除去することで優位を奪ったり、終盤のフィニッシャーとしても活躍します。
  • 火遊び…1マナインスタント。2点火力。プレイヤーに打った場合は占術1。(占術:ライブラリーの一番上を見て、それを一番下に置いてもよい)
    プレイヤーに打つと手札が減ることになるが、代わりにドローの質を高めることができるのがうれしいところ。
  • 稲妻の一撃…2マナインスタント。3点火力。
    基本的かつ他に替わりが存在しない性能を持つ火力呪文。
  • ナヒリの戦争術…3マナソーサリー。5点火力。余剰ダメージ分カードを見て、そのうち1枚をこのターンプレイできる。
    現環境において5点火力はほぼ確定除去となり、主な仮想敵としては≪黙示録、シェオルドレッド≫までが射程に収まります。小型クリーチャーに打った場合はテンポロスとなる代わりに、カードを1枚追加でプレイすることができるため、ハンドアドバンテージを稼ぐことも可能。
    3マナ確定除去としての性能もさることながら、機能的に赤にしかできないテキストであり、デザインの勝利を感じる1枚です。

関連動画

第三の火力、≪タルキールへの侵攻≫が火を噴くプレイ動画はこちらをご覧ください。

参考文献

この記事のデッキリストは下記の記事を参考にしています。

晴れる屋デッキ検索より
https://www.hareruyamtg.com/ja/deck/549489/show/

MTGO Standard Challenge Decklist
https://www.mtgo.com/en/mtgo/decklist/standard-challenge-32-2023-06-2512560130

晴れる屋記事より スタンダード情報局 vol.125 -寓話の終わり、コントロールの始まり-
https://article.hareruyamtg.com/article/70623/

コメント

タイトルとURLをコピーしました