こんばんは。火花の学者、おじょーです。今夜は昔のスタンダードにて一世を風靡した赤単バーンというデッキをエクスプローラー向けにアップデートしてお送りしていきます。
それはさかのぼること今から4年前、MTGアリーナが正式リリースしたころです。当時のスタンダードにて一世を風靡した赤単バーンというデッキが存在しました。いわゆる火力呪文を20枚近く搭載し、火力呪文のダメージにより対戦相手のライフをゼロにすることを戦略の中心に据えたデッキです。今のスタンダードではこのようなデッキを組むことは難しくなっていますが、私の中では今でも赤単といえばバーン型を指すと思っています。
それでは早速ご紹介していきましょう。
この記事は非公式のファンコンテンツであり、ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。
題材の一部にウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.
デッキリスト
デッキ画像作成にはこちらの Decklist Viewer を使用させていただきました。https://mtg-decklistviewer.netlify.app/
フォーマット
MTGアリーナ BO3 エクスプローラーおよびパイオニアフォーマットでも使用可能なメインデッキ60枚およびサイドボード15枚のリストとなります。
インポート用リスト
デッキ
4 損魂魔道士 (AKR) 175
4 ギトゥの溶岩走り (DAR) 127
4 熊野と渇苛斬の対峙 (NEO) 152
4 ヴィーアシーノの紅蓮術師 (M19) 166
4 砕骨の巨人 (ELD) 115
4 火遊び (MID) 154
4 稲妻の一撃 (XLN) 149
4 魔術師の稲妻 (DAR) 152
4 危険因子 (GRN) 113
4 舞台照らし (RNA) 107
4 ラムナプの遺跡 (AKR) 326
2 バグベアの居住地 (AFR) 254
1 反逆のるつぼ、霜剣山 (NEO) 276
13 山 (ANA) 7
サイドボード
4 乱動する渦 (ZNR) 156
3 ゴブリンの鎖回し (DAR) 129
2 勝負服纏い、チャンドラ (VOW) 149
2 暴れ回るフェロキドン (XLN) 154
2 未認可霊柩車 (SNC) 246
2 削剥 (VOW) 139
関連動画
エクスプローラーBO1ランク戦で遊んでみました。
デッキリスト解説
いわゆる火力呪文を20枚近く搭載し、火力呪文のダメージにより対戦相手のライフをゼロにすることを戦略の中心に据えたデッキです。
魔術師の稲妻
好きな対象に3点のダメージを与えるインスタント呪文。オーソドックスな火力呪文ですが、ウィザードをコントロールしているならなんと1マナで唱えることができ、最高峰の火力呪文≪稲妻≫に匹敵するコストパフォーマンスとなります。
これを≪稲妻≫として唱えるために、このデッキでは3種類ものウィザードを採用しています。最近のパイオニアでは≪魔術師の稲妻≫を搭載しないタイプの赤単が増えてきている模様ですが、私個人としてはやはり≪稲妻≫を搭載してこそのバーンデッキだと思うのです。
ウィザードたち
- 損魂魔道士…1マナ1/2、果敢(クリーチャーでない呪文を唱えるたび+1/+1)。火力呪文を-1/-1カウンターに置き換えてしまう能力。さらに果敢も相まって、≪稲妻≫を打てば最大で5/5のクリーチャーを一方的に倒すことができます。ウィザードたちの中でも最強格で、ウィザード型でない赤単でも余裕で採用される。
- ギトゥの溶岩走り…1マナ1/2。墓地にインスタントやソーサリーが2枚以上あると、2/2速攻になります(速攻…出たばかりでも攻撃できる)。火力呪文を多用するデッキですので条件は比較的簡単に達成できます。ウィザード型であれば外せない1枚。
- ヴィーアシーノの紅蓮術師…2マナ2/1。出た時プレイヤーかプレインズウォーカーに2点のダメージ。実質速攻持ちみたいな感じで使えて、ブロッカーに関係なく最後の一押しも可能。パイオニアであれば≪大歓楽の幻霊≫に置き換えてしまう手もありますが、現状2022年5月末時点でのエクスプローラーには実装されていません。ウィザードカウントを増やすためであるという採用理由(言い訳)も一応成立します。
その他クリーチャー
赤いデッキなら必須ともいえるクリーチャーたちで脇を固めます。
- 熊野と渇苛斬の対峙…1マナ英雄譚。第一章の章能力で対戦相手に1点、第二章の章能力でクリーチャーを強化。第三章で≪熊野の食刻≫に変身。2/2速攻に加え、≪熊野の食刻≫が出ている間はこちらの与えるダメージがすべて追放除去になります。都合3点以上のダメージを稼ぐことができ、1マナのカードとしては破格のコストパフォーマンスを誇ります。
- 砕骨の巨人…3マナ4/3。呪文の対象になるたびにコントローラーに2点のダメージ。出来事≪踏みつけ≫により好きな対象に2点のダメージ。本体がすでにコスト比に優れているうえ、踏みつけによりカードアドバンテージを取れる。正直赤いデッキでこいつを採用しない理由を探すほうが難しい。
火力呪文
- 火遊び…1マナ2点火力。プレイヤーに打った場合は占術によりドローの質を高めることができるのがうれしいところ。(占術:ライブラリーの一番上を見て、それを一番下に置いてもよい)
- 稲妻の一撃…2マナ3点火力。基本的な性能を持つ火力呪文。
- 危険因子…3マナインスタント。4点ダメージを受けるか、3枚ドローさせるかを対戦相手が選ぶ。要するに序盤は4点火力になり、終盤は3枚ドローになる。再活により手元の余分な土地を切ってもう一度使いまわせるのが偉い。コントロール系のお相手にはかなり強く出ることができるが、お相手もアグロ系だったりすると打ってる暇がなかったりします。
舞台照らし
- 舞台照らし…絢爛達成で1マナで唱えられる(絢爛…このターン対戦相手がライフを失っている)。実質1マナで2ドローという驚愕のコスパ。絢爛を達成するのも比較的容易です。
土地
正直山とかでいいかもしれない
- ラムナプの遺跡…実質5マナで2点火力に変換可能。赤マナを出すためには1点のライフを支払うデメリットこそあるものの、4枚積んでも特に支障はなし。
- バグベアの居住地…都合5マナ以上でるタイミングであれば、4マナ支払うことで3/2のクリーチャーとなり、出てくるトークンと合わせて都合4点分のダメージを与えることができます。3枚目以降の土地としてプレイするとタップ状態で出るデメリットをもち、2枚にするか3枚にするかで500年ぐらい悩めます。
- 反逆のるつぼ、霜剣山…魂力により手札から捨てることで1/1速攻のクリーチャーを2体展開。これも土地枠にダメージ源を仕込める優秀なカードです。伝説の土地であり、戦場に1枚しか出せないデメリットを持つため、2枚かぶって引いた時が最悪なのでデッキに1枚あれば充分と思います。
サイドプラン
あまりたくさんのパターンを考えても(私が)覚えきれないのでざっくり3パターンぐらい。
対パルへリオンシュート(墓地利用型)
平たく言うと、≪パルへリオンⅡ≫などのようなクソデカ機体をなんらかの方法で墓地に落としておき、≪大牙勢団の総長、脂牙≫でコストを踏み倒して戦場に出すという墓地利用型のデッキです。
墓地対策として未認可霊柩車は絶対入れます。また、ゲームが長引いて機体を素出ししてくる場合に備えて一応削剝も。抜くカードは相手の型にもよりますが火遊びが活躍する場面とかほぼないので抜いちゃっていいんじゃないかと思います。
余談ですが、もともと墓地対策枠は≪墓堀りの檻≫あたりで検討してました。イゼットフェニックスとか猫かまどに刺さるだけでなく、≪集合した中隊≫を止められるのもポイントです。が、最近増えまくってるパルへリオンシュートに対して一ミリも効かないことが分かったので泣く泣く見送りに。
対コントロール系
もともと有利な相手ですが、多角的に攻められるカードを追加することでさらに勝ちを盤石なものとします。代わりにショックや稲妻の一撃は火力としてのコスパが若干低めなので抜いちゃっていいと思います。
対アグロ
このへんからなんか刺さってそうなやつを適当に入れます。抜くカードですが、≪危険因子≫は正直打ってる暇がないので抜きます。また、≪ヴィーアシーノの紅蓮術師≫≪砕骨の巨人≫あたりを抜いて枚数調整することがあります。
その他の採用候補
- 僧院の速槍…1マナ1/2、速攻、果敢(速攻…出たばかりでも攻撃できる、果敢…クリーチャーでない呪文を唱えるたび+1/+1)。火力呪文を連打すると3点4点と大ダメージを稼ぎ出します。≪損魂魔道士≫と並ぶ最強の1マナ生物。モダンやレガシーといったさらに下の環境でも使われます。エクスプローラーでは未実装なので紙のパイオニアでどうぞ。
- 大歓楽の幻霊…2マナ2/2。プレイヤーが3マナ以下の呪文を唱えるたびに2点のダメージ。これは自分も例外ではないので注意。2点4点とダメージを確実に稼ぐことができ非常に強力ゆえモダンやレガシーといったさらに下の環境でも使われます。エクスプローラーでは未実装なので紙のパイオニアでどうぞ。
- 血に飢えた敵対者…2マナ2/2速攻。序盤の戦力として充分な能力。戦場に出た時に3マナ追加で支払うことで、3/3にサイズアップしたうえで墓地の呪文を再使用できます。これにより対戦相手のクリーチャーを除去したり、終盤のフィニッシャーとしても活躍します。
- 批判家刺殺…3マナ3点火力。絢爛達成で1マナで唱えられる(絢爛…このターン対戦相手がライフを失っている)。最近は≪魔術師の稲妻≫よりもこちらが主流のようですが、ソーサリーでしか打てない点にはご注意ください。
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