こんばんは。火花の学者、おじょーです。今夜は『マジック:ザ・ギャザリング — FINAL FANTASY』のプレミアドラフトで7勝完走を達成した、緑白チョコボビートをご紹介していきます。「ドラフトって難しそう…」そんな方にこそ試してほしい近道です。勝てて楽しい!そんな体験の一助となれば幸いです。
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コンセプト
緑白チョコボビートとは、仲間をたくさん集めて《召喚:チョコボ&モーグリ》で強化して戦う!いわゆる横並べと呼ばれるタイプのデッキです。
《召喚:チョコボ&モーグリ》は4ターンにわたって仲間全員を強化する能力を持っており、仲間が多ければ多いほど威力を発揮します。この4ターンという限られた時間を最大限に活かすために、《召喚:チョコボ&モーグリ》を出すタイミングでは、相手のライフを一桁まで押し込んでおくことが理想です。

ここで重要になるのがパワー4という数値です。なぜなら、このセットには《ガードスコーピオン》という、2マナ1/4の非常に硬いブロッカーがいて、パワー3では攻撃が通りにくいからです。

レポリット族の斥候
パワー4を実現する手段として、まず注目したいのが《レポリット族の斥候》です。素ではパワー3ですが、仲間が出るたびに強化され、1体出すだけで4/3になります。2体3体と連続して出せば、さらに5点6点と打点が伸びていく、強力なアタッカーです。
《エアリス救出作戦》と組み合わせることで、能力を一度に3回誘発できるので、一気に6点パンチを叩き込むことができます。しかも、3マナ→4マナと自然な流れとなるので、結構決まりやすいです。


装備品
パワー4を意識するうえでもう一つ、装備品も重要です。
中でも、《「ナイト」の装備》と《「吟遊詩人」の弓》。これらは+2と修整幅が大きく、2/2の仲間に装備すればパワー4に届くようになります。またこれらの装備は、ジョブ選択により1/1の英雄とともに出てくるため、3/2や3/3の即戦力になるのもポイントです。


ほかによく使う装備としては、《「白魔術士」の杖》が挙げられます。+1/+1修整と修正幅はまあまあですが、再装備コストが3マナと(他の激重装備品と比べれば…)比較的軽く、何度も使いまわしやすい装備となります。もともとがパワー3の仲間に装備することでパワー4に届くようになるのもポイントです。

《「白魔術士」の杖》と《「ナイト」の装備》を併用すれば修正値は+3/+2となるので、どんな生き物でもパワー4でしっかり攻撃できるようになります。
このように、《レポリット族の斥候》や装備品を駆使して、相手のライフを一桁まで削り、《チョコボ&モーグリ》を召喚して畳み掛ける!これが緑白チョコボビートの典型的な勝ちパターンとなります。
緑白チョコボビートの立ち位置
FFドラフトは色ごとの勝率の差はほとんどないため、自分に扱いやすいと思える色を探すのが勝率を高める近道です。中でも緑白チョコボビートは、勝つまでの道筋がわかりやすく、ドラフト初心者にもおすすめとなっています。
もう一つ初心者におすすめできるデッキとしては、より勝率の高い赤白装備品というのがありますが、赤白装備品で重要なカードは基本的に白のカードばかりとなっています。つまり、緑白チョコボビートで装備品の扱いに慣れてさえしまえば、赤白装備品も同じ考え方で応用可能と考え、今回は緑白をご紹介することにしました。
緑白チョコボビートである程度慣れたら、赤白装備品にもぜひ挑戦してみてください!
デッキ構成
続いては、そんな緑白チョコボビートのデッキ構成を見ていきましょう。
今回ご紹介するこのデッキは、ドラフトというフォーマットに対応したものです。ドラフトとは、パックを開封してその場でカードを集めて、即興でデッキを組むという遊び方です。ドラフトならではのデッキ構成には、いくつか押さえたいポイントがあるので見ていきましょう。

土地の枚数
まず、土地は17枚というのが定石とされます。40枚のデッキのうち、4割強が土地という割合になりますが、ここから何枚の土地が引けるのかを計算すると、期待値的には、初手にほぼ3枚、6ターン目には5枚以上になります。
勝敗を分けるカードがだいたい5マナ前後にあることが多く、そこまでスムーズに土地を伸ばせるよう、意図された枚数というわけです。ちなみにMTGアリーナでは、デフォルトが17枚になっているので、特にいじる必要はありません。
クリーチャーの枚数
それからこれは私の個人的な意見も入っていますが、クリーチャーの枚数は、一般的な目安より少し多めの17枚がおすすめです。この枚数にすることで、2ターン目から6ターン目まで、毎ターン仲間を展開できるように意図しています。
特に重要なのが2マナクリーチャーの枚数で、初手に1枚以上引けるよう、6枚とします。この6枚という数字を基準として、3マナ、4マナとコストが増えるにつれて枚数を減らしていき、マナカーブを形成します。
こうすることで、2マナ3マナと確実に動けて、序盤の展開が安定するようになります。
その他の呪文の枚数
除去は2枚程度に抑えて、強化呪文4枚程度の構成にするのがおすすめです。期待値とか理屈では説明がつかない部分で経験則ではありますが、実際これが一番よく回ります。除去は枚数を絞る代わりに、《白聖石》や《チョコボキック》などの強い除去をしっかり狙いましょう。


《白聖石》はクリーチャーだけでなく厄介な装備品にも対応することができ、さらにマナを出すことができるというのが、今までになかった点です。これによって実質3マナで除去できるという点や、4ターン目に除去しながら5ターン目に6マナ到達といった動きが可能となっています。
このように、パワー4とマナカーブ、この2つを意識するだけで、ドラフト初心者の方もしっかり戦えるデッキが組めるようになるはずです。
その他おすすめカード

- ブリッツボール、オーラカシュート
2マナインスタント。クリーチャー1体に+3/+3修整とトランプルを付与。
レポリット族の斥候のパワーを上げて殴っていくと、1/1トークンによるチャンプブロックで阻まれるということがよくあります。トランプルを付与することで、チャンプブロックされても確実にダメージを通せるようになります。

- 召喚:デブチョコボ
5マナ4/4。4ターン持続する召喚獣。初ターンに2/2のチョコボを出して、その後は味方全体にトランプル付与。
実質6/6とマナレシオが大きく、しかも2体のクリーチャーを展開できるので、全体強化との相性も抜群。当初このカードを見たときは、2回しか殴れないのかぁ…微妙…と思っていたのですが、そんなことはなかった。むしろ、このサイズで2回も殴れるのか!?と自分の中で評価が180度変わったカードでした。
全体トランプル付与も強力で、相手の1/1トークンがほとんどブロッカーとして無視できます。デブチョコボタイムが終わるまでに全体強化も駆使して畳みかけていきたいところです。

- バラムのアルケオダイノス
6マナ6/6、トランプル。出たときライフを3点得る。
先ほどのデッキ構成説明の中で、土地の枚数は5枚引けたらいいほうだと説明しました。つまり、6マナにはなかなか手が届かない部分ではあるのですが、このカードは特別。森サイクリングによって土地を伸ばすことができるうえ、《白聖石》のマナ加速もあるので、まあまあ普通に出せます。
出たら出たで、6/6トランプルというサイズは非常に強力なフィニッシャーになります。

- 武器屋
4マナ2/2。戦闘開始時に1マナ払うと、装備を付け替えられる。
《「ナイト」の装備》と《「吟遊詩人」の弓》は修正幅こそ大きいものの、再装備コストが重いという欠点を抱えています。そこでこのカードを使えば、どんな重い装備もわずか1マナで再装備できるようになります。《武器屋》自身がパワー2であるので、《「ナイト」の装備》をつければパワー4で殴れる、という点もよくかみ合っています。
ドラフトのコツ
最後に、緑白チョコボビートをうまく仕上げるためのドラフトのポイントを簡単にご紹介します。
- 《エアリス救出作戦》などの横並べや《召喚:チョコボ&モーグリ》を擁する白からドラフトするのがポイントです。プレミアドラフトなど、対人ドラフトでは白を集中して取ることで、他のプレイヤーが白に参入しづらくなり、結果白のカードをたくさん流してもらえるようになります。
- 除去は最終的にそんなにはいらないものの、プレミアドラフトなど対人ドラフトでは、白の除去を流してしまうと、他のプレイヤーが白に参入する理由を作ってしまうので、除去は優先的にとるようにしたい。
- 2パック目は、カードの単純な強さよりも、デッキのバランス、マナカーブを優先して取るようにしましょう。2パック目で先にマナカーブが完成していれば、3パック目ではより強いカードに乗り換えながらデッキを強していくことができます。
関連動画
ドラフト7勝デッキのプレイ動画をyoutubeにて投稿しておりますのでこちらもご覧ください。チャンネル登録・高評価もぜひよろしくお願いします!
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