こんばんは。火花の学者、おじょーです。今夜は『タルキール:龍嵐録』クイックドラフトを赤白横並べアグロで攻略していきます。「ドラフトって難しそう…」そんな方にこそ試してほしい近道です。勝てて楽しい!そんな体験の一助となれば幸いです。
コンセプト
タルキールドラフトにおける赤白の特徴を一言で言うなら、「横並べ」つまり、1枚のカードから複数のクリーチャーを展開することに長けているのが、赤白という色の組み合わせです。


基本的な展開としては、1/1のトークンでいったん守りを固めた後、パンチ力のあるクリーチャーを繰り出して相手をどついていき、ライフを徐々に追い詰めていきます。そして、相手のライフが限界を迎えたその瞬間、並べたクリーチャーで一斉攻撃を仕掛けてゲームを一気に終わらせる。こういった流れを目指していきます。
デッキ構築のポイント
ここで重要なのは、ライフを徐々に追い詰めていく過程で、しっかりと殴れるクリーチャーを採用していくことです。中盤はじわじわとライフを削って、最後の押し込みでここぞと全体強化!こういう立ち回りを意識しないと勝ち切れなくなった印象です。


というのも、この環境では、全体強化が基本的にアンコモンで入手しづらい上、強化幅が+1止まりとなっているのであまり雑には打てないんですよね。中盤で全体強化を構えつつ一斉攻撃を仕掛けて、相手のブロッカーをまとめてやっつける!みたいな雑な使い方はできなくなりました。
パワー4理論
ここで意識したいのが、やはりパワー4という数値です。理由は2つあります。
- 重めのブロッカーがだいたいタフネス4という数値で、パワー4以上ないと攻撃が通らなくなってしまうためです。
- 20点のライフを削り切るまでに、パワー3だと7回の攻撃が必要となるのに対し、パワー4なら5回で済むことになります。つまり、攻撃回数を2回も減らすことができるためです。
3+1プラン
《跨龍の槍騎兵》のようなパワー3のクリーチャーを、《苛立ちの暁破り》や《君臨せし勝者》の+1能力でパワー4にする方法です。《苛立ちの暁破り》や《君臨せし勝者》は自身もパワー3なので、複数枚かき集めることで自然と3+1プランが実現できます。
他にも候補カードが多数存在するため、立ち回りのベースとして覚えておきましょう。



1+3プラン
1/1のトークンが並ぶことを利用して、《反乱の打撃》で+3することでパワー4にする方法です。《反乱の打撃》の効果は一時的なものではありますが、相手のブロッカーを排除する目的なら充分使えます。
《反乱の打撃》という特定のカードへの依存度が高いプランではありますが、基本的に守りのカードだった1/1トークンを攻撃に転用できることの価値は大きいです。チャンスがあれば狙っていきたいところです。



最初からパワー4
赤白という組み合わせでパワー4であるコモンのクリーチャーは以下が挙げられます。いずれもパワー4の突破力に加えて、赤白と相性の良いメリット能力を持っており、有力な候補となります。
中でも《塩路の荷役獣》は、単にパワー4を満たしているだけでなく、場のクリーチャーの数だけコスト軽減され、赤白の横並べというコンセプトとも相性抜群です。横並べして《塩路の荷役獣》に繋げる!これが、赤白アグロで最もわかりやすく強力な勝ち筋の一つです。



デッキ構成

今回、赤白で目指していくデッキ構成はこんな感じです。いくつかポイントがあるので見ていきましょう。
まず土地は17枚。初手にほぼ3枚、6ターン目には5枚目が引ける期待値です。これなら毎ターン土地を置いて、スムーズにゲームが進められます。アリーナのドラフトデッキはデフォルトが17枚なので、特にいじらなくてOKです。
クリーチャーも17枚。こちらも6ターン目までに5枚引ける計算で、2ターン目から毎ターン展開していくにはちょうどいい枚数です。
マナカーブ
特に重要なのが2マナのクリーチャーです。6枚入れておけば、初手に1枚以上引ける期待値になります。2ターン目にしっかり動けるようになるわけですね。この6枚という数字を基準として、3マナ、4マナとコストが増えるにつれて枚数を減らしていきます。これがマナカーブです。
このように構成することで、2マナ3マナと確実に動くことができ、序盤の展開が安定するようになります。
その他の呪文の枚数
除去は2枚程度に抑えて、強化呪文4枚程度の構成にするのがおすすめです。期待値とか理屈では説明がつかない部分で経験則ではありますが、実際これが一番よく回ります。除去は枚数を絞る代わりに、《溶鉄の吐息》や《連携の妙技》など、2マナで強い除去をしっかり狙いましょう。
特に《溶鉄の吐息》は、条件付きとはいえ、このデッキで唯一「2ターン目に構えられるインスタント除去」です。後手スタート時に相手の3ターン目の動きを潰す、「後手保険」という役割を担う最重要カードとなっています。


関連動画
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