こんばんは。火花の学者、おじょーです。以前ご紹介させていただいた赤単メカアグロについてアップデートをかけた結果、レアなしデッキでもランク戦ミシックを達成できました!デッキリストのアップデート内容とともに最新の立ち回りについて詳しく解説していきます。
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題材の一部にウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.
デッキリスト
デッキ画像作成にはこちらの Decklist Viewer を使用させていただきました。https://mtg-decklistviewer.netlify.app/
フォーマット
MTGアリーナ BO1 スタンダードでの使用を想定したメインデッキ60枚のリストとなります。
テキスト形式リスト
4 ヴォルダーレンの美食家
4 熊野と渇苛斬の対峙
4 兎電池
4 増員された浪人
4 都和市の整歌師
4 継ぎ接ぎ自動機械
4 実験統合機
4 火遊び
4 電圧のうねり
4 乱動の噴火
2 棘平原の危険
18 山
戦績レポート
untapped.gg の戦績レコードより。レアなし構築でミシックを達成した証拠となります。
ダイヤ4付近で勝率が停滞したため、≪電圧のうねり≫や≪棘平原の危険≫の枚数調整を行い最終形となりました。記録外でもスマホ版でちょこちょこ触っており実際には勝率はもう少し低いです。55%~56%程度かと思います。
デッキリスト解説
メカをプレイすることで強化される能力を持つ2種8枚のクリーチャーを中心に大量の小型メカでガンガン強化して攻める攻撃型のアグロデッキです。
キーカード
いずれもメカをプレイすることで強化される能力を持つクリーチャーです。3点、4点と高い打点をたたき出し、このデッキにおける四番バッター、キーカードとなります。
- 継ぎ接ぎ自動機械…2マナ1/1、護法(2)。アーティファクト・呪文を唱えるたびに+1/+1カウンターで永続的に強化される能力に加えて除去耐性を持っており、ひとたび対処が遅れれば手が付けられないほどのサイズに成長します。(護法:対戦相手の呪文や能力の対象になるたび、対戦相手が追加コストを支払わないかぎり打ち消す)
- 都和市の整歌師…2マナ2/2。アーティファクト1つが戦場に出るたび、ターン終了時までパワー+1。コモンでありながら割と簡単に3点4点と高い打点を叩き出します。≪継ぎ接ぎ自動機械≫とほぼ同じ感覚で使うことができます。同じはたらきをするカードが2種8枚あればデッキになる、とはよく言ったものです。
ver2アップデート内容
仮想敵の設定、必要な火力呪文の検討を行った結果、≪神の火炎≫は正直いらないんじゃないかという判断に至り、ここを追加のクリーチャー4枚に置き換えています。
現環境では4点火力を求められる場面が比較的多いことがわかったので、≪電圧のうねり≫をなるべく4点火力としてプレイできるよう構成を再検討しました。≪鉄の弟子≫などもいいクリーチャーですが、≪ヴォルダーレンの美食家≫は血トークンを生成することで、手札を消費することなく≪電圧のうねり≫を強化することができる点で、このデッキに必要なクリーチャーでした。≪都和市の整歌師≫のパワーアップにも貢献する点もかみ合っています。
一方、火力呪文のスロットは合計12~14枚が限度で、16枚では対コントロール戦で過剰な枚数を引いてしまう危険があることも分かっていました。≪神の火炎≫はインスタントでこそあるものの、≪乱動の噴火≫を超えられる場面が少ないと判断し、≪ヴォルダーレンの美食家≫と入れ替える形で抜くことにしました。
また、対白単を意識したときに1点火力、すなわち≪棘平原の危険≫でも充分に除去できる仮想敵が存在することも分かりました。レアなし構築において他の用途で使うことのできる土地が貴重であることも踏まえ、一部の≪山≫を≪棘平原の危険≫と入れ替えることにします。
小型メカたち
- 増員された浪人…1マナ2/2、速攻(出たばかりでも攻撃できる)。終了ステップの開始時に手札に戻る能力。手札に戻るという能力は、ソーサリー除去に対する耐性でもあり、再び唱え直すことで≪継ぎ接ぎ自動機械≫をさらに強化できるというメリット能力でもあります。魂力で引き直しができる能力もたまに役立ちます。
- 兎電池…1マナ1/1、速攻。1マナという軽さで換装(ほかのクリーチャーにつける)でき、≪継ぎ接ぎ自動機械≫や≪都和市の整歌師≫に速攻を付与することも。
- 実験統合機…出したときと戦場から離れたとき(基本生け贄に捧げるとき)にカードを1枚めくってそのターン中のみプレイできます。早いターンでプレイすると不都合なカードがめくれる可能性も結構あるので、手札に他にプレイしたいカードがある場合はなるべく温存して、手札が尽きたタイミングでプレイしましょう。
その他呪文
- 熊野と渇苛斬の対峙…第一章の章能力で対戦相手に1点、第二章の章能力でクリーチャーを強化。第三章で≪熊野の食刻≫に変身。2/2速攻に加え、≪熊野の食刻≫が出ている間はこちらの与えるダメージがすべて追放除去になります。都合3点以上のダメージを稼ぐことができ、1マナのカードとしては破格のコストパフォーマンスを誇ります。
- 火遊び…1マナ2点火力。プレイヤーに打った場合は占術によりドローの質を高めることができるのがうれしいところ。(占術:ライブラリーの一番上を見て、それを一番下に置いてもよい)
- 乱動の噴火…2マナ3点火力、またはキッカーにより7マナ5点火力。打つタイミングが限られるソーサリーというのが少々痛いが、プレイヤーに打てる火力としては他に代わるものが存在しない。
- 電圧のうねり…クリーチャーかプレインズウォーカー1体に2点のダメージ。追加コストとしてアーティファクトを生け贄に捧げると2点→4点に強化。≪実験統合機≫を生け贄にすることで火力を強化しつつ≪実験統合機≫の誘発でカードを1枚めくれるなど好相性です。
立ち回り解説
マリガン基準
マリガン命のデッキです。手札を補充したり引き直す手段が限られているため、初期手札の良しあしでゲームの結果が決まります。7枚キープが理想ですが無理した手札で7枚キープするぐらいなら1回マリガンで6枚キープでも充分に戦えます。
基準としては、≪熊野と渇苛斬の対峙≫を含むクリーチャー2枚以上、土地2枚以上であればキープ可です。クリーチャー1枚以下や土地1枚以下は容赦なく返しましょう。
クリーチャー等のプレイ優先度
これを覚えているだけでほとんどの場合に対応できます。例外はほとんどありません。
- 継ぎ接ぎ自動機械
- 熊野と渇苛斬の対峙
- 都和市の整歌師
- 増員された浪人
- ヴォルダーレンの美食家
- 兎電池
- 実験統合機
≪継ぎ接ぎ自動機械≫≪都和市の整歌師≫はいうまでもないでしょう。早いターンに展開しておき、あとから小型メカでサイズアップして殴る、というのが最もダメージ効率の高い攻め方になります。
≪熊野と渇苛斬の対峙≫は盤面強化と2/2速攻、火力呪文がすべて追放除去になるというので、早めに出しておくに越したことはありません。
≪増員された浪人≫は浮いたマナの使い道として非常に効率的かつ手札を消耗しない2点火力です。何度も唱えなおすことで≪継ぎ接ぎ自動機械≫≪都和市の整歌師≫を強化できます。先に≪ヴォルダーレンの美食家≫≪兎電池≫をプレイしてしまうと強化回数が1回減ってしまうというのもあり、マナがどうしても余って余って仕方ないところまでは≪ヴォルダーレンの美食家≫≪兎電池≫のプレイは我慢するのが原則です。
≪実験統合機≫は実質3マナのドローカードだと思ってプレイします。他にプレイしたいカードがなくなるまでは手札にとっておきましょう。
対白単・赤緑白人間
相性は互角です。除去や相打ちがしっかり間に合い、焼くべきクリーチャーさえ見極めれば問題ない相手です。
いかなる代償を払っても絶対に焼くべきクリーチャーを挙げます。ほかのクリーチャーは割とどうでもいいです。お相手はたいてい≪継ぎ接ぎ自動機械≫≪都和市の整歌師≫≪増員された浪人≫と相打ちしたがってるので、交換条件が折り合うようであれば素直に相打ちに応じたほうがいいです。
対緑白エンチャント・赤緑白ルーン
戦績データ上は有利を取れています。除去を持ってないことが多いので≪継ぎ接ぎ自動機械≫がでかくなれば勝ちです。
絶対に焼かないといけないのはこいつらだけです。ほかは≪継ぎ接ぎ自動機械≫≪都和市の整歌師≫≪増員された浪人≫との相打ちにお相手が応じてくれればたいていなんとかなります。
対白黒トークン・コントロール
正直厳しい相手です。≪よろめく怪異≫とかは≪棘平原の危険≫や≪熊野の食刻≫がないと非常に厄介な壁になります。3ターン目くらいからトークンがわらわらと湧いてくるので一体ずつこまめに焼いてる暇があるはずもなく、時間を稼がれてるうちに≪不笑のソリン≫とかが出てきて負けます。存在比率で言えば全体の10%ぐらいなので私はあきらめてます。気持ちを切り替えてルーンや青系コントロールを狩ることに集中しましょう。
対青系コントロール
全体除去にさえ気を付ければ有利に戦える相手です。
このお相手に対してはプレイ優先度にいくつか例外があります。≪継ぎ接ぎ自動機械≫≪都和市の整歌師≫は全体除去でまとめてやられないよう、同時に出していいのは1体までです。あとは全体除去に強い≪増員された浪人≫≪兎電池≫でサポートしながらダメージを稼いでいきます。なお単体除去へのケアも考えると、≪兎電池≫は攻撃前に換装で外しておき、攻撃の後に換装でつけるのがベターです。
青白系で≪放浪皇≫なんかが出てくるとなんかムッとするけどそれだけで負けたりはしないので冷静に。
余談ではありますが、環境の中でも最もマナコストの軽いデッキタイプであり、≪ターシャズ・ヒディアス・ラフター≫でびっくりするぐらいゴリゴリ削られます。このデッキではもって2発であり、3発打たれたら確実にいかれます。
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