こんばんは。火花の学者、おじょーです。
突然ですがみなさん、柔軟性の高いドラフトって、どんなことだと思いますか?どの色も満遍なく取れば、柔軟性の高いドラフトができるのでしょうか?私の考えはちょっと違います。本当に柔軟なドラフトというのは、1色だけに特化することだと思っているんです。
それってどういうこと?と思ったそこのあなた。この記事は、そんなあなたにこそ見てほしい内容になってます。ぜひ最後までお付き合いいただけるとうれしいです。
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白軸ドラフトとは?
今夜ご紹介するのは、白軸ドラフト戦略です。白軸ドラフトとは、その名の通り、白のカードを集中的にピックするドラフト戦略です。
「それのどこが柔軟なの?」と思うかもしれませんが、1色に特化するからこそ、2色目をあとから柔軟に決められるんです。2色目は、卓の流れを見て、青にするか、緑にするか、状況に合わせていつでも切り替えられます。
また、白に特化してピックすることで、他のプレイヤーが白を取りにくくなるという効果もあります。白のカードを流さないようにすれば、他の人はそもそも白に手を出せません。結果として、2パック目、3パック目では、白のカードがどんどん集まってくるわけです。
白軸のコンセプト
では、白軸ウィニーでどんな動きを目指すのでしょうか?私が今一番しっくりきているのはこんな形です。
《騎士の指導者》でクリーチャーを複数並べて、それを《光明騎士の突破者》のパワーに変換。クソデカ突破者に《補助ブースター》をつけて、空から一気に削り切る。
この3枚だけ押さえておけば、白軸ドラフトはとりあえず形になります。他のカードは、主軸の動きをどう補強するか、という視点で選ぶと狙いがブレません。



キーカード
騎士の指導者

- 4マナ3/2。ワープで2マナで唱えられる。出た時1/1の兵士を出す。
2マナクリーチャとしてもカウントできるし、都合6マナで3体のクリーチャーを展開できます。《光明騎士の突破者》の下準備にうってつけのカードです。
光明騎士の突破者

- 4マナ2/2。クリーチャーの数だけ+1/+1カウンターが乗る。
その名に恥じない白軸のエースです。基本は4マナ4/4くらいで出せて即戦力になります。終盤で7/7とか8/8になって出てきたら最高です。
回避能力がないので、何もないと1/1に延々とチャンプブロックされる宿命を背負っています。《補助ブースター》による飛行付与があるので、セットで採用したいところです。
補助ブースター

- 5マナ装備品。出たときに2/2のロボットにつける。+1/+2修整と飛行を付与。
飛行を付与できる貴重な装備品です。5マナと重いものの、実質3/4飛行のクリーチャーとして出せるので、テンポ面でも損はありません。
所感
動きの軸はシンプルで強力ですが、いざ回してみると意外とつまずきやすいポイントもあります。そこで、ここからは白軸を最後まで走り切るためのコツをお伝えします。
中盤の削りフェーズを意識
中盤の削りフェーズを意識しておかないと、かなり面倒な展開になります。装備品は重いし、巨大化系のコンバットトリックも修正幅が控えめです。
+1/+1カウンターを乗せるカードが多いため、パワー3+1を意識してカードを集めると劇的に戦いやすくなります。《飛行甲板の調整役》なんかは3マナ3/3とサイズ感がよく、カウンターを1個乗せるだけで立派なアタッカーに化けます。
また、飛行クリーチャーの攻撃は通りやすいので、パワー2の飛行持ちは積極的に取るのがおすすめです。


宇宙船は意外と役に立つ
3/3が殴れなくて、仕事がない。でも、だからといってブロッカーにしてしまうのはもったいない。ブロッカーみたいな勝ちに直結しない役割を与えるくらいなら、もう少しパワー3を活かした仕事をさせたいところです。
そこで役に立つのが宇宙船です。特に、《ワームウォールの掃討船》は2マナの宇宙船で、配備4以上で2/2飛行になる。これが白軸ウィニーでは思いのほか優秀でした。

全体強化は

なんだかんだ言っても強いですが、ここぞという場面でしか打てません。ほぼ疑似本体火力なので、打ったら必ずゲームを終わらせる覚悟で。
3枚入れて回してみたところ、打ちどころが限られていて過剰に感じました。1枚に抑えておくのがちょうどいいと感じます。
白が取れなかったらどうする?
そもそも、白が全く取れないという状況がそんなに頻繁には起こりません。8回ドラフトをやって、1回だけでした。
不運にもその8回に1回が起こったらどうするか?ということですが、その時こそ、色変えをするべき時です。軸となる色を例えば青に変えてしまって、そこから仕切り直しでもいいわけです。白1色しかとっていない状況だからこそ、色変えをしてもきっちり2色でまとめることができます。
他の色を軸足にした場合のドラフト戦略についても、今後研究を進めていきます!
サブカラーの選択肢
2色目のカードは、この白軸の動きを基本として、どう補強するか、勝ち筋が増えるかどうかを基準に選びます。
緑との組み合わせ
中でも緑はもう間違いなく強かったです!実際に試してみたところ7勝と5勝で、安定感ありました。単純にパワーのあるクリーチャーが増えるだけでなく、強化呪文の選択肢が増えるのが大きなポイントです。
《ドリックスの命運を定めし者》は、+1/+1カウンターでの強化に加えて、トランプル付与が偉い。これで《光明騎士の突破者》が1/1トークンを無視して、相手のライフを削れます。もちろん、自分に乗せれば4/3アタッカーとして即戦力です。

青との組み合わせ
青はちょっとクセがあります。
2つ目の呪文シナジーも試してみましたが、白軸だと手札が減る一方なので、誘発はほとんど狙えません。例えば《光槍の盲信者》の「2つ目の呪文で4/4」は、理論上は最強ですが、実戦ではほとんど機能しませんでした。
ただ、飛行ビート軸としては戦えそうなので、白青でやるならとことん飛行に寄せるのがよさそうです。


黒との組み合わせ
白黒は飛行ビートや生贄を駆使すれば結構やれそうですが、私は今のところまだうまく形にできていません。
白軸で大量に生まれる1/1トークンを、《忘却の受容》や《大群の淘汰者》の生け贄コストとして活用する動きはよさそうです。さらに、《重力制御パックのモノイスト》や《大群の淘汰者》などパワー2の飛行クリーチャーも多いので、打点を稼ぎやすい構成になりそうです。



関連動画
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